ダフ屋も嘆く?

阪神連敗で嘆いているのはトラ党だけだと思っていたら、ほかにもいたようだ。けさの毎日新聞に「虎低迷でダフ屋一掃」という記事が出ていた。
それによると、毎年数人のダフ屋が甲子園署につかまるゴールデンウイークも、今年は逮捕者ゼロだったとか。Bクラスはおろか、最下位を浮き沈みしている最近では、すっかり鳴りを潜めているという。
チケット=札(フダ)を逆さに読んで「ダフ屋」。ふだん出没するのは、阪神甲子園駅から球場に向かう数百mの歩道上。おっちゃん、おばちゃんが多い。コワいお兄さんより警戒されにくいからだろう。
「内野席あるよ」「券あるよ」。だれに向かって言うともなく、独り言のような口調で人波の間を漂って歩く。入場券をどうやって入手するのか、売り上げはどうなるのか、詳しい仕組みは知らないが、試合によっては客の足元を見て不当な高値で売りつけるとも聞く。
警察は取り締まり強化の「成果」だという。昨今はネットオークションもある。ダフ屋減少の要因をすべてダメトラの影響とするのは無理だろう。しかし、8日時点で甲子園の入場者数ははや昨年より4万人減というから、盛り上がりに欠けているのは間違いない。
不法行為が消えるのは大歓迎だが、このまま甲子園の熱気が冷めてしまうのは寂しい。まだ5月上旬だ。戦意高揚へトラに喝!