2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

珍遊三条店「中華そば」

「珍遊(ちんゆう)」と言えば、京都ラーメンのオールドファンには懐かしい名前だろう。かつて一乗寺の叡電沿いにあった店は、背脂の浮いたこってりしょうゆ味の正統派で多くの客を集めた。同系統の「ますたに」よりさらにしょうゆの味が濃く、ごはんと一緒…

禁煙条例

嗜好品の中でも、たばこほど人によって好き嫌いが極端に分かれるものはないだろう。酒を飲まない人は多いが、他人が飲んでいることまでとやかく言う人は少ない。そこへいくと、たばこは吸うこと自体、他人に害毒を及ぼす元凶として嫌煙家たちから目の敵にさ…

マンガミュージアム

小学1、2年生のころだと思う。風邪で行った先の病院で、診察中に先生から「君は将来、何になりたいのや」と尋ねられたことがある。「漫画家」と答えたら、先生は聴診器の手を止めて「ほう。そんなら手塚ジムシて知ってるか」とこちらの顔をのぞき込んだ。…

京都ラーメン研究所「しょうゆとんこつラーメン」

なんとも怪しげな「研究所」だ。玄関先に表札代わりの赤ちょうちんが揺れている=写真左=。「おいでやす! ラーメン作り気合い100%!」の派手な張り紙。中から、とんこつのにおいがプーン。どう見てもアカデミックな「研究所」ではない。 「京都ラーメ…

東錦「幸福カレーうどん」

「牛肉、ゆば入り幸福(ハッピー)カレーうどん」の張り紙につられて注文したら、なんと下のほうに「2200円」の表示。「えっらい高いなあ」と思わず声が出た。 これが、名物おばちゃんの「速射砲」を誘発してしまった。「肉は三嶋亭、ゆばと厚揚げは井戸…

紅葉渋滞

京都の紅葉が盛りを迎えた。 「京都の人はいいですね。いつでも見られて」なんて言われることがあるが、実際はそう簡単にはいかない。桜と紅葉の季節は、交通大渋滞の時期でもある。大原や高雄など車でしか行けない名所へは何時間も車内ろう城を覚悟しなけれ…

おばんざい

かねて疑問に思っていることがある。「おばんざい」。たいていの本、いやすべてと言っていいほどの書物に「京都で日常食べるおかず」と書かれている。ところが、戦後まもなく京都・中京で生まれ、上京で育ち、いま北区に住むわが日常生活の中でいまだ「おば…

青森「しじみラーメン」

青森・十三湖(じゅうさんこ)の特産ヤマトシジミを使った「しじみラーメン」=写真=をいただいた。 地図を見ると、十三湖は津軽半島の日本海側、県内第3位の広さを誇る潟湖(かたこ=外海と接した塩湖)。河口付近の十三湊(みなと)は中世、東北屈指の良…

オーストリー

オーストリアの駐日大使館が先月、ホームページ上で自国の日本語読みを「オーストリー」に変更すると発表したら、ネットの掲示板に1000にも上る書き込みが寄せられたそうだ。予想外の反響で、当の大使館が一番驚いているのではないか。 大使館のホームペ…

永谷園「とんこつ茶づけ」

飲んだ後の「締め」は何にするか。ラーメン? それとも茶漬け? そんな迷いを一挙に解決してくれる新製品が出た。 永谷園「とんこつ茶づけ」(2袋入り、130円)=写真=。同社の定番茶漬けと同じく、袋に入った茶漬けのもとをごはんの上にふりかけてお湯…

ネオン街三姉妹

祇園の飲み屋とタクシー運転手からは「景気がよい」と聞いたことがない。いつも「なんでこんなに景気が悪いのやろ」とため息まじりにぼやいている。 事実、ひと昔前までは祇園で飲んでの帰り、タクシーがなくて河原町のほうまで歩くといったことが年に数回は…

新・世界の七不思議

21世紀の「新・世界七不思議」の候補に、日本からただひとつ、京都・清水寺が選ばれたと聞いて「へえ」と不思議に思った。 スイスに本部を置く「ニュー・セブン・ワンダーズ財団」がインターネットを通じて世界中に投票を呼びかけており、07年7月7日午…

猿が去る?

きょうの朝刊におもしろい記事が出ていた。畑を荒らし回る野生猿の撃退法を研究していた滋賀県農業技術振興センターが、ヤギを飼うと猿が近づかないことを突き止めたそうだ。 猿による農作物の被害は、山村の悩みのタネだ。カカシや空砲の脅しぐらいでは猿知…

「教育の憲法」改正

教育基本法の改正案が、きのう衆院を通過した。野党欠席のまま、与党の賛成多数による可決だった。 かりそめにも「教育の憲法」と呼ばれる法の改正だ。こんな形で片付けられてよいのかと思う。 現行の教育基本法が施行されたのは1947(昭和22)年。い…

したたか欧米流

フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」がきょうの午前零時から解禁になった。以前ほどやかましく言わなくなったが、それでも未明の試飲会には大勢の人が集まったというニュースが流れていた。 全世界で一斉に解禁されるという「ボージョレ・ヌーボ…

黄桜ビール「ホワイトナイル」

「早稲田大学のエジプト考古学と京都大学の植物遺伝学が出会い、現代に甦(よみがえ)った古代エジプト文明…」。ちょっぴり仰々しいが、ボトルのラベルに書かれた文章から、開発に携わった人たちの力の入り具合がうかがえる。 ビールの起源は、紀元前300…

金沢「加能ガニ」

わが家の大皿にデンと鎮座ましますのは、「加能(かのう)ガニ」=写真=。能登半島の蛸島漁港(石川県)で水揚げされた地物のズワイガニだ。腕(脚?)に巻いた水色の標章(タグ)は、その産地表示と品質保証の印。金沢みやげに頂いた。 「加能ガニ」と言っ…

がんばれ、チャルメラ

「チャルメラ」などで知られる即席めんの明星食品が、買収騒動で揺れている。 先月末、筆頭株主の米国系投資ファンドから敵対的なTOB(株式公開買い付け)を仕掛けられ、一気に企業買収のピンチに立たされた。この窮地に「白馬の騎士」(ホワイトナイト)…

インデアンカレー朝日店「インデアンカレー」

かつて「インデアン」と呼ばれた米国先住民族がカレーライスを好んだのかどうか知らないが、インデアンカレーを名乗る店は各地に多い。 大阪に7店、芦屋、東京に1店を展開する「インデアンカレー」(大阪市北区)は1947(昭和22)年の創業。「伝統の…

やらせミーティング

5年前、就任したばかりの小泉首相が「タウンミーティング」を始めたとき、何か新しい「風」みたいなものを感じた覚えがある。「公聴会」などとお堅い役所言葉ではなく、わざわざカタカナ語の「ミーティング」を使ったのが印象的だった。 ふつう「ミーティン…

市電復活計画

京都市が路面電車の復活を計画している。来年1月にも今出川通の出町柳−北野白梅町間(4.1km)で市電に見立てたバスを走らせ、導入実験を始めるという。 京都の町から市電が姿を消したのは、1978(昭和53)年。日本の市街電車発祥地として住民の間…

もう来た年賀状

早々と来年の年賀状が届いた。消印のところにイノシシが印刷された2007年のお年玉付き年賀はがきだ。いくらなんでも、と裏面を見たら「喪中欠礼」のあいさつ文が書かれていた。「年賀」としてではなく「旧年」のうちにあいさつだけしておきます、とのメ…

平成の答礼人形

「答礼人形」という言葉を初めて知った。 先週末、東京・浅草橋の老舗人形店をのぞいた時のこと。何気なく入った店内の2階で市松人形の展示会をやっていた。その一角で「平成の答礼人形『人形大使』」展が催されていたのだ。 別に人形に関心があるわけでは…

クラブハリエ「バウムクーヘン」

一般のバウムクーヘンに比べると、やわらかくしっとりとした食感が特徴=写真右=。内外のコンクール受賞などを通じて、最近は東京などでも名前を知られるようになった。 本拠は滋賀県近江八幡市。日牟礼(ひむれ)八幡宮の緑に囲まれた広い敷地の中に工房が…

レクサス試走記

親しい友人が、あこがれの高級車「レクサス」を購入、きょう自慢かたがた試乗させてくれた=写真=。IS250。4ドアセダン、排気量2500cc。従来のアルテッツァの後継車と位置づけられている車種だ。 旧知のトヨタのセールスマンがある日、彼の自宅に…

出町ふたば「豆餅」

京都の和菓子でも有数の知名度を誇るのが、出町ふたば(京都市上京区)の「豆餅(まめもち)」だ。1個160円。もともと普段に食べる餅だが、口コミからネットへ広がり、いつ行っても店の前に長い行列ができている。 土日ともなればガイドブックを手にした…

高校未履修問題

どうも分からない。高校の必修科目未履修問題である。富山を発端に、全国に波及した時から考えている。いったい、どこに問題があるのか。だれに責任があるのか。 はじめから履修させていなかった学校側に問題があるのは明らかだ。それを履修したように入試書…

グーグルの泣き言

何気なくパソコン雑誌のページをめくっていたら、面白そうな記事が目についた。正確なタイトルは覚えていないが、インターネット検索の最大手・グーグル社(米国)が「googleを動詞に使わないで」と呼びかけているという内容だった。 記事によると、米国では…