2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

コーダイ!

桜井広大の名前を初めて聞いたのは、6年前。食堂へ一緒に入った同僚が、スポーツ新聞を広げて「これ、やりまっせ。将来の4番、間違いなし!」と声を上げた。 そのとき「こうだい」と音読みする名前が印象に残ったが、ずっと2軍続きで忘れかけていた。それ…

日清カップヌードル「エコスタイル」

日清食品から新しい形のカップヌードルが出た。名づけて「エコスタイル」。カップめんの元祖が発売36年目にして大転換、カップとめんを切り離したところがミソだ。 従来のめんを80%に圧縮し、コンパクトな真空パック詰めにした。カップは合成樹脂製。使…

執念のまなざし

「愛車」と言っても、大津市在住の米国人画家ブライアン・ウイリアムズさんの車はただのマイカーではない。電線工事などで使われる、長い鉄製アームの先にカゴの付いた「高所作業車」だ。 ブライアンさんが「愛車」に乗り始めたのは昨年秋。わざわざ高所作業…

がけっぷち

「お友達内閣」「ばんそうこう内閣」とたたかれた安倍内閣が、きのう衣替えした。新聞やテレビでは「重厚」「実務型」「仕事師内閣」などといった評価の一方、参院選惨敗で後がない「がけっぷち内閣」と冷ややかな見方もされている。 新閣僚の顔ぶれを見ると…

ベンベヌート登美ケ丘店「トマトのタリアテッレ/4種類チーズのピッツア」

イタリア語で「ベンベヌート(Benvenuto)」は「歓迎、いらっしゃい」の意味。関西有数の高級住宅地、学園前に通じる坂道沿いに、石造りの大きな建物がデンと構える。周りに木々を巡らせ、近隣の豪邸にもひけをとらない外観だ(写真1)。 一見腰が引けるが…

やまとの湯学園前店

「やまとの湯」(本社・大阪市中央区)は、全国に19の施設を展開する「スーパー銭湯」チェーン。うち10カ所は温泉を掘削してくみあげたもの。他は近隣で掘った温泉の湯を搬送している。 「学園前店」(写真)の湯は、三重県亀山市から運んでいる。源泉は…

バンコクガーデン「クッティアオ」

タイ国料理は、ヘルシーなイメージで根強い人気がある。御所南の住宅地にある「バンコクガーデン」(写真1)は開店からまだ日が浅いが、本場の味を楽しめる店として知られる。 オーナーの奥さんがタイ人で、食材の多くを現地から取り寄せているという。ラン…

天天有「中華そば」

酔った勢いで、久しぶりに「天天有(てんてんゆう)」ののれんをくぐった。もう7、8年前になるだろうか。この日と同じく飲んだ帰りに立ち寄った際、あまりにも味が落ちているのに幻滅、それ以来行っていなかった。 タウン誌やネットのランキングではいつも…

「狂い」のすすめ

わが子ができたら「自由人」という名前にしたい−そう話していた友人がいる。生まれた子が女児だったので実現しなかったが、のびやかでひょうひょうとした彼らしい発想だとその時いたく感心した。 仏教思想家ひろさちやの「『狂い』のすすめ」(集英社新書)…

ふもと屋「とうじそば」

「とうじそば」は信州・木曽を中心とした地方の郷土料理。分かりやすく言えば、そばの「しゃぶしゃぶ」だ(写真1)。 写真上に見える竹編みのしゃもじが「とうじかご」。左端の鉄なべには、熱いつゆが入っている。ざるに小分けされたそばをとうじかごに適量…

開田高原

夏休み第2弾。友人夫妻と信州・開田(かいだ)高原へ1泊2日のドライブ旅行に出かけた。 木曽・御嶽山(3067m)に連なる高原で「木曽馬とそばのふるさと」をうたう。標高1500m余。「日本で最も美しい村連合」(9町村)にも入っているそうだ。 牧場…

負けグセ?

大文字の見物客と入れ違うように、きのうは夕方から大阪へ。京セラドーム大阪での対中日戦=写真=。球場へ足を運ぶのは、5月末以来およそ80日ぶりだ。 一時はあきらめかけた今季の優勝争いだが、ここへ来ての快進撃で首位と2.5差。にわかにスポーツ面…

裕次郎ホーム

JR小樽駅に「裕次郎ホーム」がある。ガイドブックに、そう書いてあったので、それはぜひ行かねばと思った。 札幌からの快速電車を降りて、ホームに立つ。「おたる〜、おたる〜」。駅員のマイクにまじって、なにやら音が聞こえてくる。「ん?」。耳を澄ませば…

「白い恋人」の裏切り

また北海道か。十把ひとからげに言うつもりはないが、菓子「白い恋人」の表示改ざんのニュースを見て、そう思った。 雪印食品、ミートホープ…どちらも市場からの退場を余儀なくされた。あれほど大きく取り上げられ、そのたびに当事者から反省や謝罪の弁が繰…

青塚食堂「ニシン焼定食」

なかにし礼作詞の「石狩挽歌」を聴いて、かねてニシン漁の「番屋」へ行ってみたいと思っていた。小樽中心部からバスで約20分、祝津海岸へ。歌に出てくるかつての「にしん御殿」や番屋の廃屋を見ることができた。 そのバス停近くで朝食に入ったのが「民宿 …

アジャンタ総本家「とりなすかりぃ」

札幌発祥のスープカレーは35年前、ここから始まったという。「アジャンタカラー」と呼ばれる赤、オレンジ色を塗った派手な外観、外壁に躍る「薬食同根…」の大きな文字が「元祖」の自信と強い自己主張をうかがわせる(写真1)。 札幌中心部からタクシーで…

たびたびの旅

札幌と小樽へ2泊3日で行ってきた。札幌は6度目、小樽は4度目になる。 若いころは札幌ラーメンの食べ歩きに奔走、有名店をたずねて昼、夜、夜食と回ったこともある。 子どもが小さかったころはレンタカーで温泉や熊牧場、展望台などへ。リゾートホテルで…

大文字の見物マナー

かかりつけの治療院待合室で。男性の患者と受付係の女性の話が弾んでいる。 「大文字見物のおすすめスポット、ありませんか」と女性。男性は地元の住民らしい。「そら、船岡山やな。左大文字が目の前。パチパチ木の焼ける音はするわ、火の粉が飛んでくるわ、…

HEIAN

かつて京都の高校球児にとって「HEIAN」のユニホームは、ある種のあこがれを感じさせたものだ。白地に紺色の極太ゴシック。伝統校らしく、シンプルでかつ力感のあるデザインだった。 そのユニホームが、いまOBやオールドファンをやきもきさせている。…

涼味進上

遅ればせながら「暑中見舞い」をかきました。 あす8日は立秋。もう「残暑お見舞い」になりますね。 先日、奈良・三輪へそうめんを食べに行った時、撮影した写真をもとに絵を描いてみました。スキャナで取り込んだら、うまい具合にアラが見えなくなりました。…

日清食品「焼チキン」

「チキンラーメンの焼きそば」って、どんなんや? テレビのCMにひかれて、話題の新製品、日清の「焼チキン」を買い込んだ(写真1)。 袋には、チキンラーメンと同様、油で揚げためんが1つ入っているだけ。よけいなかやくや調味料、ソースのたぐいはない。 …

有馬温泉「金の湯」「銀の湯」

有馬温泉は、道後、白浜とともに「日本三古泉」に数えられ、「関西の奥座敷」として名高い。温泉街の中にある外湯「金の湯」「銀の湯」は神戸市営の日帰り温泉。1泊数万円もする高級旅館が並ぶ中、お手軽料金で名湯が楽しめる施設としてありがたい。 「金の…

森正「にうめん/そうめん」

そうめんの歴史は、大和・三輪の里に始まる。約1300年前、大神(おおみわ)神社の宮司狭井穀主(さいたねぬし)がこの地に小麦の種をまかせ、神意を受けてそうめんを作ったと伝わる。 大神神社の鳥居横にある「森正(もりしょう)」は、立派な門構え。脇…

稚加栄「辛子明太子/さんまめんたいこ」

福岡みやげに稚加栄(ちかえ)の「辛子明太子」をいただいた。 稚加栄(福岡市中央区)はいけす料理の有名店。高級料亭にふさわしく、上質な素材を生かした風味豊かな味わいが身上だ。 定番の「辛子明太子」(写真1)は、北海道産のタラコだけを使う。皮が…

追悼、阿久悠

物書きの端くれとして、作詞家阿久悠はずっと気になる存在だった。 「骨のある言葉」。阿久悠の詞には、そんな印象が強い。ごつごつとして、つるりとは飲み込めない。バリバリと音を立ててかみ砕く中からじんわりとした味がしみ出てくる。その味はかむ人によ…

ばんそうこう内閣

「ばんそうこう内閣、ではなくなりましたね」。赤城徳彦農相更迭のニュースを聞いて、同僚がこうもらした。 だれが名付けたのか、「ばんそうこう内閣」とはよく言ったものだ。先の参院選で「歴史的大敗」という深手を負いながら、なお続投で切り抜けようとす…