2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

国体簡素化

「若い力」のメロディーに乗って、きょうから「のじぎく兵庫国体」が開幕した。戦後の国土復興とスポーツ振興をスローガンに都道府県持ち回りで開催してきた国体も、今大会で61回を数える。 2巡目に入った1988年以降、今回の兵庫国体には「初」の試み…

迎賓館通り

京都御所の西、烏丸通の今出川−丸太町間を「烏丸迎賓館通り」と呼ぶのだそうだ。先日、烏丸通の西側歩道を歩いていて、初めて知った。ホテルや神社、商店などの軒先にポツン、ポツンとこの通り名を書いた標柱が立っている=写真=。 平安京の烏丸小路にさか…

つじい「おでん」

日が落ちてひんやりする季節になると恋しくなるのが、フーフー湯気の温かみ。夏場は足が遠のきがちだったなじみの縄のれんをくぐった。 「つじい」(京都市北区)のおでんは、昭和4年以来、煮汁を継ぎ足し、継ぎ足して77年。4代にわたって守り育ててきた…

組閣雑感

安倍内閣が発足した。記者会見で新首相は「活力とチャンスにあふれた国にしたい」として、自ら「美しい国づくり内閣」と命名したそうだ。 「再チャレンジ担当」などと、カタカナ表記の大臣は初めてではないか。リストラされた人などの再挑戦を支援する施策を…

「霊界案内人」の死去

「霊界の案内人」を自任していた俳優の丹波哲郎さんが亡くなった。テレビドラマ「三匹の侍」の豪快な立ち回りや「Gメン75」のタフなボス役などが印象深いが、もう84歳だったそうだ。 どちらかというと「剛」のイメージが強かった丹波さんが「霊界」うん…

運動会シーズンに

Aちゃんは、近くに住む小学1年のかわいい女の子。運動会の前夜に出会った時、ちょっぴり緊張気味だった。「別に勝たんでもええから、一生懸命走るのやで。今晩は、はよ寝て」と声をかけたら、こっくりうなずいていた。 翌日夕、表で見かけたので「どうやっ…

麻布十番「豆カレー」

数あるレトルトカレーの売り場で、すっきりとしたパッケージのデザインに引かれた。まるで単行本のようで「帯」に当たる部分に「ひとりで食べても美味しいカレー」と書かれている。 「家庭では手間と時間のかかるお豆。香り豊かなスパイスの効いたカレーソー…

タンポポ「ラーメン」

上の「味工房 うえ川」でおいしい魚、すしをいただいた後、大将と一緒に「締め」のラーメンへ。大将は仕事を終えた後だが、こちらはたらふく食べ、飲んだ後。と言っても、ラーメンだけは「別腹」。 「タンポポ」(京都市北区)は佛教大学の北東約300m。店…

味工房 うえ川「戻り鰹のたたき」

今年は9月に入って相次いだ台風の影響で、カツオの「戻り」が遅れているらしい。そんな話をしていたら、ゆうべ近くのすし店「味工房 うえ川」(京都市北区)の品書きに「戻り鰹のたたき」が出ていた。 カツオは暖流を好み、住みやすい水温を求めて延べ25…

ATMに異議あり

東京スター銀行の「無料ATM」が他行の反発を受けて、11月から有料になるらしい。普通、ATMで他行のキャッシュカードを使うと平日昼間で105円、夜間・休日なら210円の利用手数料が取られる。「無料ATM」では、平日昼間ならそれが要らないと…

朝日よ、またか

朝日新聞は、おかしな新聞だ。おしなべて、ふだんは立派なことを言い、良質な記事も多いのだが、忘れたころにドカーンととんでもない不祥事をしでかす。 けさ、朝日新聞甲府総局の記者(27歳)が酒気帯び運転で警察に検挙されていたことが明るみに出た。非…

新総裁への注文

朝のテレビで「ポスト安倍」という言葉が飛び交っていた。まだこの段階では「安倍総裁」さえ決まっていないのに、もう安倍氏の後継かとやりとりを聞いていたら、「安倍新内閣」の大臣のいすを巡る顔ぶれ予想のことだった。 英語の「post」は、同じつづりでも…

がんばれ「笑店街」

京都市上京区の西陣千本商店街が、面白い試みをしている。名づけて「笑店街(しょうてんがい)」。京都嵯峨芸術大の学生たちの提案で、商店街の店先に店主や従業員の笑顔の写真を掲出、買い物客や通行人に親しんでもらおうという企画だ。 商店街には約80店…

麺番屋「漁師ラーメン」

海のない京都で掲げる「漁師」の看板、どんなものかと入ってみた。四条烏丸の南約100m。ビジネス街の中心といってよい立地。2階建ての1階部分がラーメン、2階が漁師料理の店になっている。 ラーメンは醤油、味噌、漁師の3種。注文は迷うことなく「漁…

敬老の日

「敬老の日」を前にすると、顔を思い出す先輩がいる。もう定年退職してしまったが、その彼が現役のころ、いつもこの日が近づくと嘆いていた。「また、騒がしくなる」 彼の父親は、元瓦ふき職人で、京都府から顕彰されるほどの腕前だったらしい。「騒がしくな…

飛鳥美人の消滅

けさの新聞に「消えゆく白虎」の大きな見出し。大詰めのプロ野球ペナントレースで、首位中日との天王山、3連戦の初戦を落とした阪神タイガースのことかと思ったら、そうではなかった。奈良・飛鳥の高松塚古墳壁画のニュースだった。 カビの増殖で傷みの激し…

卍考〜その3

この夏、サッカーW杯の開催地・ドイツで、阿波踊りを通じて国際交流を深めようと張り切っていた徳島県阿波踊り協会が、思わぬ問題にぶち当たった。阿波踊りに着る浴衣の多くに「卍(まんじ)」の柄が入っており、ナチスのマーク「ハーケンクロイツ(かぎ十…

卍考〜その2

「逆卍(まんじ)」のお地蔵さんは、意外にも身近なところにあった。上京区・上小川町。3年前まで住んでいた自宅の隣の町内だ。40年以上、その前を通りながら「逆卍」には気づかなかった。石の台座に刻まれていた紋を指でなぞり、何度も確かめた。 お地蔵…

卍考〜その1

8月20日のコラム「変わる地蔵盆」の写真を見た他府県の方から「京都の地蔵さんには、みんな卍(まんじ)紋が入っているのですか」とのお尋ねをいただいた。京都の者にとっては、これまで当たり前のようにお地蔵さんには付きものと思っていた「卍」のマー…

テレビの時間差

職場に複数のテレビがあり、ほぼ終日かけっぱなしになっている。ある日、ふと気づいた。テレビによって「時間差」があるのだ。同じ野球中継がかかっていて、一方のテレビでは打者がヒットを打って走っているのに、もう一方のテレビではまだ投手が投球動作に…

揺れる事件報道

山口県の女子学生殺人事件で、自殺した容疑者の名前や顔写真を出すべきかどうか、メディアの間で判断が揺れている。容疑者が19歳の「少年」だったことから指名手配中も匿名で報道されてきたが、自殺が確認されたことで少年法にいう「少年の保護・更生」の…

日清食品「担々麺」

もうだいぶ前になるが、横浜中華街へ初めて行ったとき。どこの店がよいのか分からず、有名企業の「御席」の看板が出ている店を選んで同僚と一緒に入った。 たまたま四川料理の店で、そこで初めて「担担麺」を知った。見るからに辛そうな唐辛子の赤いスープに…

むろまち「ちゃんぽん」

ちゃんぽんは、明治時代に長崎で中華料理の店をしていた陳平順さんが、母国から来る苦学生に安くて栄養のある食べ物を、と考案したといわれている。故郷・福建省の料理をベースに、近海でとれる小エビやカキなどの魚介類と野菜をふんだんに使って、当初は「…

子猫売り

なんとも嫌な光景を見てしまった。四条大橋のたもとで、信号待ちしていたタクシー車内から何気なく外をながめていた時のことだ。歩道のわきで中年男性が自転車を止め、段ボールの切れ端に「拾った子猫」と書いた札を掲げている。「1匹200円」。その下に…

思案のテレビ

テレビがほしい。同僚と雑談しているうち、たまたまそんな話になった。聞けば同僚も、10数年前のテレビをまだ見ているという。「そろそろ買い替え時かな、と思ってるうちにずるずると…」。 わが家のテレビも堂々10年の古参。当時としては大きかった32…

よけいなお世話

結婚式披露宴のスピーチでよく耳にする言葉がある。「1日も早くご両親に元気なお孫さんの顔を見せてあげてください」。これを聞くたびに不快に思う。もし、このカップルに将来、子どもができなかったら、どうするんだ。当人は祝辞のつもりで言っているのだ…

ぼやき着信音

プロ野球・楽天イーグルスの野村克也監督の「ぼやき」が、携帯電話の着信音になるそうだ。新聞記事によると、球団の公式携帯サイトの有料会員(月315円)向けのサービスで、「ナイスショット!」「ぼちぼちでんな」「野球ってのは分からんもんだなぁ」と…

出直せ、京都市

職員不祥事の相次ぐ京都市が、今月から内部の懲戒基準を改定した。市は「全国の政令指定都市で最も厳しい基準にした」と言っているそうだが、その中身を見て驚いた。 新しい基準では、これまで最高でも停職にとどまっていた暴行や賭博、痴漢行為を免職にまで…

大阪鶴橋「キャベツ焼き」

大阪・鶴橋で、通りがかりにこんなモノに出合った。「キャベツ焼き」、略して「キャベ焼き」。 鉄板の上に生卵を割り、溶いたメリケン粉をまるく伸ばす。その上に、適当な大きさに刻んだキャベツをひとつかみ散らし、紅しょうがを振りかける。裏が焼けたら、…

矢倉寿し 志満家「名代箱寿司」

江戸前ばかりが、すしと違いまっせ。南座(京都市東山区)に隣接する「矢倉寿し 志満家」は創業250年、観劇の行き帰りや場内持ち込みの折り詰めずしで親しまれてきた。 握りもあるが、ここではやっぱり上方ずしだ。わざわざ「名代」を冠する箱ずしは、1…