麻布十番「豆カレー」

数あるレトルトカレーの売り場で、すっきりとしたパッケージのデザインに引かれた。まるで単行本のようで「帯」に当たる部分に「ひとりで食べても美味しいカレー」と書かれている。
「家庭では手間と時間のかかるお豆。香り豊かなスパイスの効いたカレーソースとの相性が抜群」という料理研究家・堀江ひろ子さんの言葉が添えてある。作り方は、他のレトルトカレーと同じく、袋の封を切らずに、そのまま沸騰した湯に入れて4、5分で出来上がり。
大きな金時豆がどっさり入っている。トマト、たまねぎ、にんじんなどの野菜から出た甘みと合わさって、うまみが深い。スパイスもほどよくきいて、辛さは「中辛」よりやや甘めといった感じ。奥行きのある上品な食べ口だ。
発売元は、東京・麻布十番の「ミナト商会」。キューピー・アヲハタグループの一員らしい。この豆カレー、「麻布十番シリーズ③」とあり、①はビーフカレー、②は野菜カレー。1箱(1人前)488〜538円とやや高め。セレブが多く住む街・麻布十番だからといって、なにも値段までお高くなくてもよいのに。
 
★★★★(上質な中辛の味わい)