2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

藪蕎麦「冷やしきつね」

「藪」を名乗るそば屋は全国に数多いが、ここの創業は1874(明治7)年。東京で「藪」の総本家とされる「かんだやぶそば」の創業が1880(明治13)年だから、それより古いことになる(写真1)。 4代目のご主人に水を向けると「以前は(東京の藪と…

吉本新喜劇

「じゃまするでぇ」。やくざ風の3人組がうどん屋ののれんをくぐる。店の奥から「じゃまするのやったら帰って」。「あいよー」。素直に回れ右して店を出る3人組。客席からドッと笑い声が起きる。 おなじみ吉本新喜劇の1場面。筋立てもギャグもワンパターン…

学歴詐称

なんとも情けない公務員がいたものだ。 きのう大阪市が、学歴を偽って採用されていたとして965人もの職員を停職1カ月の懲戒処分にすると発表した。千人近い市職員がそろって学歴詐称とは−思わずわが目を疑った。 数の多さにも驚いたが、その行為が採用時…

あいまい決着

「やっぱり」というか、いかにも「らしい」というのが率直な感想だ。 高校球児の特待問題をめぐる日本高校野球連盟の決着の仕方だ。「一切まかりならぬ」と振り上げたこぶしもどこへやら、来年度も「暫定措置」として特待制度を容認するという。 「スポーツ…

893

やくざは、昔「八九三」と書いた。8+9+3=20。花札で下1ケタの「0」は「ブタ」と呼ばれ、一番弱い数字とされる。ここから「役に立たない」との意味で「やくざ」の言葉が使われたそうだ。 先日の新聞に、暴力団山口組総本部(神戸市)が昨年1年間に…

スパリゾート雄琴「あがりゃんせ」

ホームページの最新メッセージに「天然温泉掘削のご案内」とある。クリックすると「関東の某施設の爆発事故について、当施設の掘削は離れた場所でしており…爆発の危険性は一切ございません。ご安心下さいませ」。 かのラーメンチェーン「天下一品」グループ…

蛍狩り

「ホタルがきれいでしたよ」。かかりつけの鍼灸院で聞いて、ゆうべ見に出かけた。教えてもらったのは、下鴨の疏水べり。住宅地の真ん中だが、知る人ぞ知るスポットだという。 橋の上から疏水を見下ろす近所の人の姿があった。同じように川面に目を凝らしたが…

グリル小宝「ハイシライス」

創業1961(昭和36)年。100年を超す老舗が珍しくない京都では決して古いほうではないが、オーソドックスな洋食を出す店として不動の位置を占める。 自慢は、2週間もかけて作るという自家製ドミグラスソース。先代が祇園の老舗「たから船」で磨いた…

汚職列島

けさの日経新聞(大阪)社会面。トップが「枚方談合」、準トップは「福島汚職」。以下「八鹿病院汚職」「防衛庁収賄容疑」「元公安庁長官1億円受領」。いわゆる「ベタ記事」以外、すべて公務員汚職の記事で埋まった。 偶然だろうが、これだけズラリと汚職事…

「馬鹿車」返上へ

「さきに京都にて一時流行せし自転車(一名馬鹿車)はこのごろ大津市街にうつり…」。1885(明治18)年4月23日付『日出新聞』の記事だ。 明治の初め、西洋渡来の自転車は、たちまち各地に広がった。速くて便利な半面、未熟で乱暴な運転から事故を起…

スパ爆発事故

「大阪での空襲を思い出しました」。3人の死者を出した東京・渋谷の温泉施設爆発事故で、現場の目と鼻の先でお好み焼き店を経営している歌手川中美幸さんの母(81歳)がこう話したそうだ。当時は店におらず、近くの自宅マンションで爆発音を聞いたという…

長寿の秘けつ

ギネスブックの男性長寿世界一になった宮崎県都城市の田鍋友時(ともじ)さん(111歳)にきのう、英国の発行元から認定証が届いた。長寿世界一は福岡県の皆川ヨ子(よね)さん(114歳)で、これで日本人が男女そろって長寿ナンバーワンとなった。 よく…

イチャモン親急増

『悲鳴をあげる学校』(旬報社)という本が売れているらしい。著者は、小野田正利大阪大教授。親から学校に寄せられる理不尽な無理難題要求=「イチャモン」について研究しているそうだ。 「子どもがけがをして休む。けがをさせた子どもも休ませろ」「親同士…

チャーミングチャーハン「焼飯 チャーハン付」

かわいい名前の中華料理店(写真1)。以前は烏丸通寺之内上ルにあり、近くの同志社大、成安女子中・高校、関西文理学院などの生徒や学生に「チャーチャー」の短縮形で親しまれてきた。 初めての人は、まずメニューを見てびっくりする。ラーメン、餃子、八宝…

日清「ラーメン発見伝」

なんでもラーメンになる時代だ。コミック誌の漫画からカップめんが生まれた。日清の新製品「ラーメン発見伝」(250円)。同名の漫画が『ビッグコミックスペリオール』(小学館)に連載中という。 原作を読んだことはないが、昨年末までに単行本が18巻も…

きくや「カレーうどん」

「はい、カレーうどん」。テーブルの上に出てきたのは、底の浅い楕円(だえん)形の皿。カレーの中にスプーンが入っている。撮影用に下からうどんをすくい上げなければ、どう見てもカレーライスである=写真=。 うどんは細手。とろりとしたカレーあんは、だ…

8年後の小学校

IT時代の学校はどうなるか。文部科学省の研究チームが、2015年を想定した近未来の小学校像をこのほどまとめたそうだ。 朝、児童が校門をくぐると名札に埋め込まれたICタグが登校を確認、担任教諭と保護者に出欠情報を送信する。計算ドリルはパソコン…

花子の夏

日本流に言えば「太郎」と「花子」とでもなろうか。地球規模で気候変動を引き起こす原因とされる気象現象の「エルニーニョ」と「ラニーニャ」。元はスペイン語で男の子と女の子を意味するそうだ。 赤道付近の海面水温が一定基準より高くなるのが太郎、低くな…

親の責任

「追い打ち」にならなければよいが…。きのうの夕刊記事を見ていて、そう思った。 大津地裁で大麻取締法違反(所持、栽培)などの罪に問われた男性に懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。気になったのは「武村元蔵相長男に有罪」の見出しだ。罪状や…

スケッチ

教育テレビの趣味講座に刺激されて、最近ちょこっとスケッチ画を始めた。きのうは花瓶入り、その前週の日曜は鉢植え、どちらもアジサイを題材に色鉛筆で挑戦した。 親しい人からいただく絵手紙などに感心し、見習おうと数年前にスケッチブック、色鉛筆など一…

ゆふいん麺工房「やせうま」

九州の名湯・湯布院のみやげに「やせうま」をいただいた。大分の古くからの郷土料理だそうで、透明の包装袋からきしめんのような平うちめんがのぞいている(写真1)。 めんは、名古屋のきしめんより幅が広く、山梨のほうとう、群馬のおっきりこみに似ている…

日清「U.F.O. BIG」

日清のカップ焼きそばが「UFO」ではなく「U.F.O.」だと、初めて知った。今年で発売31年になるそうだが、小さなピリオドの有無など意識して見ることもなく、全く気づかなかった。 器の形が「空飛ぶ円盤」に似ているから「UFO」。単純にそう思い込んでいたら…

金ちゃん「徳島ラーメン」

いつもと違うスーパーで、金ちゃんのカップめん「徳島ラーメン」を見つけた=写真=。5月の連休に四国路を巡ったせいか「徳島」の地名にひかれた。 「金ちゃん」は徳島製粉(徳島市)の商標。「徳島ラーメン」の地元である。 「徳島ラーメン」は99年に新…

クールビズ

クールビズの季節になった。政府が提唱し始めて3年目。先週の閣議には、全閣僚が沖縄伝統の「かりゆしウエア」で臨んだそうだ。 京都の夏は、蒸し暑いことで知られる。汗かきの当方などはクールビズ大賛成なのだが、なかなかそうは問屋が卸してくれない。地…

マルタイ「九州博多棒拉麺」

マルタイ棒ラーメンの新製品をいただいた。白いパッケージの「九州博多棒拉麺」。発売から日が浅く、スーパーなどへ行くたびに商品棚を探しているが、京都ではまだあまり出回っていないらしい。 売りは、粉末と液体の2つに分けた「ダブルスープ」。濃厚、か…

反撃、これだけですか?

「そろそろ反撃してもいいですか?」。ドコモが新製品発売を前に大々的に打ち上げたキャッチコピーだ。安くて多機能なauやソフトバンクの製品を横目に、ずっとドコモ一筋で通してきた身には、なんとも頼もしい「反攻宣言」に聞こえた。 「DoCoMo2.0」と名…

あぐらの復権

「しびれ、しびれ、京へ上れ」。幼いころ、しびれがきれた時、母親から教わったおまじないだ。そう言って3回、指でおでこにつばをつけると治ると言われた。 両足を折って、その上におしりをのせる座り方をだれが「正座」と決めたのか。しびれがきれるたびに…

焼肉麗門JR石山駅前店「世界一周」

ここの名物は何と言っても、おかみさんの明るい人柄だ。「いやあ、よう来てくれはって。おおきに」。もう何年も行っていないが、変わらぬ人懐っこい笑顔で迎えてくれた。 うまい、多い、安い。ラ的B級3原則の模範店。おすすめメニューは「世界一周A」(3…

大吉ラーメン「特製こってり」

京都の真ん中、四条烏丸に近いビル街に構えるラーメン&ギョウザの店(写真1)。場所柄、サラリーマンの客が多い。ラーメンは、しょうゆ、こってり、塩バター、キムチ、カレーなど15種類。 「特製こってり」(750円)の大盛りを注文した(写真2)。2つ…

宮城野「せいろそば」

国内産そば粉を使った手打ちにこだわる。元は料亭で、戦後にそば屋に転身したという。「かっぽうの技を生かした味づくり」との評判だ。 モダンな店構えの中は、老舗のそば屋にはない明るい雰囲気。初めてなので、注文は無難な「せいろそば」(750円、写真…