日清「ラーメン発見伝」

なんでもラーメンになる時代だ。コミック誌の漫画からカップめんが生まれた。日清の新製品「ラーメン発見伝」(250円)。同名の漫画が『ビッグコミックスペリオール』(小学館)に連載中という。
原作を読んだことはないが、昨年末までに単行本が18巻も出ており、テレビドラマにもなったとか。昼は落ちこぼれ商社マン、夜はラーメン屋台を引く主人公がラーメンの改良や開発を追求していくストーリーだそうだ。
カップめんの「ラーメン発見伝」シリーズは「魚介旨味<塩>」(写真)と「焼魚旨味<醤油豚骨>」の2種。前者は塩、後者はとんこつしょうゆという伝統的なスープに魚介系スープを合わせたところが売り物だ。
この「ダブルスープ」、最近のトレンドとして京都のラーメン専門店でも徐々に広がりつつある。さすが日清、目をつける早さに感心する。
<塩>のほうは、緩やかに縮れた中細めん。自慢のスープは、魚介系の塩味にとんこつ系のうまみが加わる。カップの表紙に描かれた主人公の言葉によると「重層的で複雑な旨味を持ったラーメン」。塩ラーメンのあっさりした食べ口ながら、結構濃い後味が残る。具は、魚肉のつみれ、クコの実、チンゲンサイなど。ユズの風味もきいて、これからの季節に食べやすい。

★★★★(はやりのダブルスープが新鮮)