2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

東京五輪?

「東京オリンピックの時、聖火リレーの走者を務めた」とホラ吹き半分で言うと、たいていの人が「へえー」と驚いてくれる。全くのウソではない。高校1年生だった1964(昭和39)年秋、アテネで採火され、日本に届いた聖火は国内でいくつものルートに分…

あえぐ銭湯

「当分の間、休業します」。少し前から、表に張り紙が掲げられているのは見て知っていたが、さほど気にはかけなかった。職場に近い京都市中京区の銭湯。時期がちょうどお盆のころだったので、てっきり盆休みか何かだと思っていた。 その理由が、原油価格の高…

おじさんの香り

飲みに行った先のスナックで、店内にたかれていた「お香」からニオイの話になった。友人の1人が「最近、よくカレイシュウって聞くよね」。初耳の当方が「カレー臭? 確かにカレー食べた後、においがするけど…」とけげんな顔をしたら「違う、違う。加齢臭。…

散髪の記

ひと月半ぶりぐらいで髪の毛を切りに行った。今回が2回目になる店だ。 最近、理髪店、美容院と名乗る店が少なくなり、カットハウス、ヘアサロンなどとカタカナで書かれている所が多い。まぎらわしい時は、店頭に赤白青のらせん状の回転灯が回っているか、客…

マルハチ「ねばねば」

2002年に阪神タイガース監督に就任した星野仙一氏は「Never never never surrender(ネバー、ネバー、ネバー、サレンダー)」をスローガンに掲げた。選手たちにしみつた負け犬根性を一掃し「絶対、絶対、絶対に、くたばるもんか」という気概を持とうと呼…

ラーメン記念日

きのうは「ラーメン記念日」だったそうな。1958(昭和33)年の8月25日、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が日清食品から発売された。日本記念日協会に登録されている正式名称は「チキンラーメン誕生の日」。ことし96歳になる生み…

落ちた冥王星

3増案から1減案へ。国会の定数是正の話ではない。太陽系の惑星数をめぐって論議していた国際天文学連合が、きのうの総会で冥王星の除外を決めた。「水金地火木…」と覚えさせられてきた惑星の数、一時は現行の9つにさらに3つ加える案が出て驚かされたが、…

なぞり本

出版社の営業部門にいる旧友が先日、勤め先に訪ねてきた。高校時代の友達だから、会うのも数十年ぶりだ。東京に本社のある小さな出版社で、彼は主に関西地域の書店を担当しているという。 「近く出す新刊書を見てほしい」と言う。かばんから取り出したゲラ刷…

二千円札やーい

京都府が音頭をとって、不人気の二千円札をもっと使おうというキャンペーンを始めるそうだ。府は2008年に「源氏物語千年記念事業」を計画しており、裏面に源氏物語絵巻の図柄が使われている二千円札をもっと多くの人に手にしてもらい、記念事業をアピー…

一番七条新町店「かつおのたたき」

品が出てきた時、一瞬何かと思った。皿一面が緑、その上に黄色い網がかかっている−見たとこ、そんな印象だ。 居酒屋チェーン「一番」の七条新町店(京都市下京区)。どこの「一番」でもこんな「かつおのたたき」かと目を丸くして尋ねたら、大将が「うちの店…

優勝投手のハンカチ

「だれかにもらったのだろうか」「何枚も持ってるのか」「宿舎に泊まっていてて、だれがアイロンあてているの」 いやはや、ネット掲示板の書き込みのにぎやかなこと。甲子園で優勝した早稲田実業の斎藤佑樹投手だ。マウンド上でユニホームのポケットから取り…

変わる地蔵盆

京都の子どもたちにとって「地蔵盆」は、残り少ない夏休みを楽しむ最後の行事だ。8月22−24日に行われるのが普通だが、近ごろは世話役の大人の都合で土、日に催すところが増えた。きょうあたりが一番多いかもしれない。 京都市内には約5000の公式町…

しみず「カレー肉丼」

京都コンサートホール(京都市左京区)の1筋東、住宅街の真ん中にある。外観は、どこにでもある小さなうどん屋さん=写真左=だが、見過ごす心配はない。店に近づけば、カレーのにおいが漂ってくる。あとはそのにおいを追いかけて行けば、ひとりでに店まで…

河新麺房「そうめん」と「ひやむぎ」

同僚と近くの食堂「河新麺房」(京都市中京区)へ。暑気払いに当方は「そうめん」、別のひとりは「ひやむぎ」を注文した。 品が出てくるまで論議になった。「そうめんとひやむぎはどう違うの?」 値段は、どちらも500円。おばちゃんの説明によると、めん…

ラジオ体操

医院の待合室にいたら、テレビから懐かしいピアノ伴奏が聞こえてきた。イチ、ニッ、サン…。ラジオ体操だ。 子どものころ、ラジオ体操は夏休みの大事な日課だった。どの町内でも毎朝、ラジオを鳴らし、その前に整列して体を動かした。終わると、スタンプを押…

消し炭つるし

大文字送り火の翌日、勤め先のOBが毎年必ず届けてくれるものがある。前夜「大」の字を形どって燃えきった松割り木の消し炭だ。けさも早くから大文字山に登り、ごっそりポリ袋に入れてもらってきたらしい。小袋に入れたひとかたまりをわざわざ職場まで持っ…

保乃家「タコ刺身」

瀬戸大橋のたもと、岡山・下津井(しもつい)港にある「保乃家(やすのや)」は、タコ刺身の「元祖」を名乗る。 創業は昭和21年。ふぐ料理店をしていた先代が復員後、目の前でとれる鮮度の高いタコを使った刺身を創案。当初はいきが良すぎて気色悪がられた…

大文字送り火

けさの高校野球中継で民放アナが「きょうは京都で大文字焼き」と言っているのを聞いて、噴き出した。おいおい、大文字は山焼きじゃないよ。お盆の間、家に帰っていた「おしょらいさん(精霊)」を再び浄土へ送る宗教行事だ。プロの話し手なら「送り火」ぐら…

箱舘塩拉麺(はこだてしおラーメン)

函館みやげにもらった袋入りめん。製造元の「麺厨房 あじさい」は創業60年以上。函館・五稜郭そばに店を構える。 北海道と言えば、札幌系の太くて縮れためんを思うが、ここのは九州系を思わせる細手のストレートめん。函館ラーメン全体がこうなのかどうか…

お盆雑感

お盆は、家族が増える。あちこちに散っている子や孫を迎えて、ふだん静かな家の中もにぎやかになってよい。 かつて親子3代7人で暮らしていたわが家でも、結婚や就職でいまや3人に。それも互いの仕事の都合などで顔がそろうことは多くない。 このお盆、春…

京乃四季「生粉打ちそば」

ここのおすすめは、なんと言っても「生粉(きこ)打ち」。京都・美山鶴ケ岡産のそば粉を石うすでひいた手打ち十割そば=写真=。800円。1日限定12枚。ざる(せいろ)では、まぎれもない「京都一」だ。 何もつけずにそのまま食べても、そばの甘い風味が…

はかなき墓参り

お盆でお墓参りの人が多い。東西本願寺をはじめ、大寺院の墓地が連なる京都・東山山ろくは、墓参のマイカーでここ数日大渋滞だ。すでに10数年前に両親とも他界しているが、世間並みに墓参りをしようとしても、わが家では行くところがない。両親の死をきっ…

お化け屋敷

「逢魔が時(おうまがどき)」という言葉がある。日が沈み、あたりが薄暗くなる夕方を昔の人はこう呼んだ。この時間帯は、災いをもたらす悪魔に出くわすとして、表で遊んでいる子どもたちは早く家に帰るよう諭された。人は暗がりを恐れた。夏の夜、幽霊など…

作文の基本

さるシンポジウムに参加した。ネット社会の問題を「人権」という角度から考えようとの趣旨だったが、その中でパネリストのひとり、高知県で小学校長をしておられる女性Yさんの発言の一部が印象に残った。「夜に書く手紙は感情的になりやすい。朝もう一度読…

神座奈良柏木店「ラーメン雑炊」

小腹が空いている。ラーメンだけでは物足りない。と言って、チャーハンまで付けると多いかな…そんな時にどうぞ。 大阪に本拠を置くラーメンチェーン「神座(かむくら)」のサイドメニュー。730円。雑炊とは言うものの、ほとんど普通のごはんの上にしょう…

バカンスの光景

夏休みでハワイに滞在していた知人が、ブログにこんな記事を書いていた。「日本の若いカップルがスタバのテラス席にいました、彼女がネットに真剣になっていて、相手は雑誌を黙々と読んでいます。二人でいるのに、それぞれ別の携帯メールを読んでいる光景に…

二度づけ禁止

大阪・新世界「じゃんじゃん横丁」の名物は、串かつ屋だ。500mほどの細い通りの両側に「日本一」「天下一」といったド派手な看板やのれんが並び、揚げ油やソースのにおいが漂っている。ここでは「二度づけ禁止」が共通のルールだ。一度かじった串かつを…

助十「秋刀魚のあぶりずし」

新サンマが出始めた。久しぶりに行った宇治・大久保のすし「助十」に「秋刀魚のあぶりずし」の新メニューが掛かっていた。サンマの切り身をガスバーナーであぶり、シソの葉をはさんで握る。脂がのった身に香ばしさが加わり、シソの清涼感も手伝って食欲をそ…

消える巨人戦

先日、東京へ行った折、八重洲口の地下階段で「GIANTS PRIDE」と書いた大きな看板を見かけた。G党でない当方は知らなかったが、今季から巨人選手のヘルメットにもこのロゴが書かれているらしい。「栄光の巨人軍、誇りを持とう」とでも言いたいの…

たこせん「たこ焼き」

「たこせん」は、NGKの北隣、行列のできるたこ焼き屋。表の看板によると「粉もんにはうるさい川中美幸さんも大ファン」だとか。「中」を頼んだら、ちょっと大ぶりのたこ焼きが12個、船におさまって出てきた=写真=。 熱々。つまようじが余分に入れてあ…