麺番屋「漁師ラーメン」

海のない京都で掲げる「漁師」の看板、どんなものかと入ってみた。四条烏丸の南約100m。ビジネス街の中心といってよい立地。2階建ての1階部分がラーメン、2階が漁師料理の店になっている。
ラーメンは醤油、味噌、漁師の3種。注文は迷うことなく「漁師ラーメン」600円=写真左=。カウンターに置かれたメニュー表には「ハモなどの海の幸と地鶏のWスープ。コクのあるスッキリ醤油味です」。えー、コクのあるスッキリ、ってどんなん???
出てきた鉢に顔を近づけたとたん、プーンと魚のにおい。いま京都でもはやりの魚介系。店内の説明ではハモか、タイでだしを取っているらしい。ウッとこらえてスープをひとすくい。なるほど、トリガラらしいこってり感がある。具はチャーシュー、メンマ、ネギ。変わっているのが、それにユズ、梅肉が入っているところ。濃厚な「Wスープ」に「スッキリ」感を添えるための工夫らしい。でも、どこかチグハグ。
めんは中太のストレート。どこが「漁師」なのか味わうため、コショウその他は一切加えずにいただいた。食べ進めているうちに、あの魚のくさみも感じなくなり、こってり味だけが残った。
サイドメニューも変わっている。「なめろう丼」280円=写真右=。これも「魚、ネギ、味噌の千葉漁師丼」の説明付き。ネットで調べたら、確かに千葉の郷土料理に「アジ、イワシ、トビウオなどに味噌、ネギ、ショウガをまぜ、包丁で細かくたたいたもの」とあった。まあ、ネギトロの味噌味といったところ。味噌の味が強く、塩辛かった。これが漁師の味というものか。
   
★★(変わってはいるけれど)