祖父江ぎんなん

近所のすし店「味工房 うえ川」で、つきだしに「炙(あぶ)りぎんなん」が出てきた。 柿の赤い葉を下敷きに、目をむくような大粒のぎんなんがゴロゴロ。白い殻があぶられて真っ黒、はじけて中から青い実がのぞいているものもある。 大将に産地を聞いたら、愛…

マツバガニ

丹後・宮津の友人が、冬の味覚・マツバガニを送ってきてくれた。 腕に巻かれた青いタグは地物のあかし。水揚げした浜坂港(兵庫)と漁船名が刻まれていた。 浜坂漁港は、マツバガニの水揚げ日本一を誇る本場。先月に漁が解禁されたばかりで、もちろん「初物…

朝の赤山禅院

先週の三連休、京都の紅葉どころが一斉に見ごろを迎え、多くの人出でにぎわった。 東山、大原、高雄、嵐山などに向かう幹線道路は軒並み大渋滞。ゆっくり紅葉を楽しむには、場所と時間を外すほかない。 で、思いついたのが比叡山ろくの赤山禅院(せきざんぜ…

和歌山

小春日和の週末、和歌山へスケッチに行ってきた。 最初は、大阪府最南端・岬町の淡輪(たんのわ)ヨットハーバー。波静かなマリーナに何隻ものヨットがマストを並べて停泊していた=絵1。 午後からは、和歌山城へ。55万5千石、紀伊徳川家の居城。戦災で…

曽爾高原

曽爾(そに)高原は、奈良県の東北端、三重県と境を接する。倶留尊山(くろそやま、1038m)の西側斜面に広がる約40ha。この季節は、草原の一面をススキが覆う。 中心の「お亀池」を巡る遊歩道を行く。正面になだらかな倶留尊山、亀山峠。後ろを振り返…

玉木屋「秋刀魚さんしょ煮」

うまいのは当たり前。それをさりげなく、コンスタントに出すところが老舗だ。 東京・新橋「玉木屋」は、天明2(1782)年の創業。つくだ煮、煮豆で知られ、旬の魚を使った季節の味わいには、いつ食べても舌を巻く。 絵は、知人からいただいた「秋刀魚さ…

ぶらり小浜

雑誌の「小京都特集」にあおられて、若狭の港町・小浜を訪ねた。 京都から北へ約70km。好きなイカの夜釣りで何度も来ているが、日の明るい時間に町なかをゆっくり歩くのは初めてだった。 港には、夜の出漁にそなえるイカ釣り船がいくつもつながれていた(…

開田高原

夏休み第2弾。友人夫妻と信州・開田(かいだ)高原へ1泊2日のドライブ旅行に出かけた。 木曽・御嶽山(3067m)に連なる高原で「木曽馬とそばのふるさと」をうたう。標高1500m余。「日本で最も美しい村連合」(9町村)にも入っているそうだ。 牧場…

たびたびの旅

札幌と小樽へ2泊3日で行ってきた。札幌は6度目、小樽は4度目になる。 若いころは札幌ラーメンの食べ歩きに奔走、有名店をたずねて昼、夜、夜食と回ったこともある。 子どもが小さかったころはレンタカーで温泉や熊牧場、展望台などへ。リゾートホテルで…

涼味進上

遅ればせながら「暑中見舞い」をかきました。 あす8日は立秋。もう「残暑お見舞い」になりますね。 先日、奈良・三輪へそうめんを食べに行った時、撮影した写真をもとに絵を描いてみました。スキャナで取り込んだら、うまい具合にアラが見えなくなりました。…

美山

きのう、美山町(南丹市)であった「ごんべのそばまつり」をのぞいた。地元・美山の農家で作る「ごんべの会」が、京都市伏見区内の若手そば店主らで作る「伏見麺道場」とともに7年前から催している恒例イベントだ。 今年も、夏そばの種まき、アユ釣り、川遊…