青森「しじみラーメン」

青森・十三湖(じゅうさんこ)の特産ヤマトシジミを使った「しじみラーメン」=写真=をいただいた。
地図を見ると、十三湖津軽半島日本海側、県内第3位の広さを誇る潟湖(かたこ=外海と接した塩湖)。河口付近の十三湊(みなと)は中世、東北屈指の良港として栄えたという。
ラーメンの製造元は、地元の高砂食品(青森県平川市)。説明書によると、めんは普通よりたくさんの水を加え、もちのような生地からこねて延ばしてつくり上げた特製とか。ゆであげた時、透き通って輝いて見えることから「きらきら黄金(こがね)麺」と名づけられたそうだ。なるほど、一見脂のように光って見えたのは、この「キラキラ」だったのだ。
具は、乾燥ワカメとレトルト袋に入った黒くて小粒なヤマトシジミ。塩味のきいたスープは透明感があり、シコシコ、ツルツルの細いストレートめんとよく合う。シジミの風味が前に出過ぎず、すっきりとした味わいに仕上がっている。
こてこて、ギトギトの京都ラーメンに慣れた口には、なんともさっぱりした印象。東北らしくキリリと締まったラーメンだ。津軽半島へは行ったことがないが、白神山地から津軽平野の清れつな風土を舌で感じた。
 
 ★★★★(お替わりしたくなります)