レクサス試走記

親しい友人が、あこがれの高級車「レクサス」を購入、きょう自慢かたがた試乗させてくれた=写真=。IS250。4ドアセダン、排気量2500cc。従来のアルテッツァの後継車と位置づけられている車種だ。
旧知のトヨタのセールスマンがある日、彼の自宅に電話をかけてきて「ぜひ一度遊びに来てください」とのこと。他日、奥さんと一緒に京都市内のレクサス店へ出かけたら、ホテルのような豪華な部屋に通され「おふたりでごゆっくり試乗してきてください」とキーを渡されたのが、はずみの元になったという。
「試乗したら、途端にいつもの『ほしい、ほしい病』が出てきたんや」。入社以来、月1万円ずつ天引き貯金していたカネを口実に、渋る奥さんの同意を無理やり取り付けたそうだ。
本体価格580万円。不要な装備を外す「引き算」方式で、結局500万円ちょい。よくある話ではあるが、はずみにしてはずいぶん思い切ったものだ。
せっかくだからと、きょうは京滋バイパスから名神高速道路を通って琵琶湖岸を走った。途中で運転を替わって、ハンドルも握らせてくれた。ひと回り小さなハンドル、手元のギア切換レバーなど、アルテッツァのスポーティーな雰囲気を残しているが、エンジン音はいたって静か。路面の振動もほとんど感じない。軽快、快適。これが、レクサスご自慢の「上質」な走りなのだろう。
注文から納車まで8週間。引き渡しの日は、キーとともに真っ赤なバラの花束をくれたそうだ。「花束より、その分マケてほしかったけどね」。現金決済だったが、1円たりとも値引きはなかったとか。
車に詳しいわけではないが、率直な感想を言えば、同規模セダンが2台買えるというほどの「差」は感じなかった。とはいえ、高級な装備・室内に加えて、ワクワクとハンドルを握る高揚感を「あこがれ料」と考えれば、高い安いは結局、本人しだいということになるのだろう。
とまれ親友の決断に拍手、厚意に感謝。おかげで、こちらの「ほしい、ほしい病」のムシは当分おさまった。