人間ドック

1泊2日の人間ドックに行ってきた。たたけばあちこちからホコリが出てくる身、ずっと社内の簡易健診で済ませてきたが、親しい先輩に誘われて4、5年前からドックのお世話になっている。
この業界も年々過当競争になっているらしく、サービスは至れり尽くせり。ホテルでの1泊夕食付きは当たり前。提携先の一流ホテルの中から自由に選べる。遠いホテルの場合は健診所との往復用にタクシーチケットまでくれるらしい。
上下の検査着、スリッパは2日ともクリーニング・消毒済みの下ろしたて。待合室は豪華なソファ、マッサージチェア、リクライニング式の音響チェアが並ぶ。女性専用の待合室もある。備え付けの自販機にはコーヒー、緑茶、ジュース、牛乳など。すべてフリードリンク。昼食は別室で松花堂弁当が出る。
これだけのサービスが付いて、会社の健保組合に支払う自己負担は2千円だけ。ホテルの夕食だけで3千円もするというのに。聞けば、国保はドックに適用されないから、これと同等のコースを受診すれば6万円にもなるという。われわれの場合は、この差額を会社の健保組合が負担しているわけだ。それだけ毎月高い健保料を徴収されているということにもなるのだろうが、よくもまあこれで健保が立ち行くものだ。
健診所も受診者もホテルもみんな「得」をする。いまのところは健保も含めて四方まるくおさまっているようだが、どこかヘンな気もする。