トラ息切れ

トラのリーグVが消えた。ほんの10日ほど前は、仲間と祝勝会の段取りまであれこれ話していたのに、あれよあれよの7連敗。2年ぶりのお祭り騒ぎは尻すぼみに終わった。
一時は首位に12ゲーム差まで引き離されながら、オールスター戦後の驚異的な巻き返しでペナントレースを盛り上げた。柱となる先発投手がいない、チャンスに1発が出ない、と言われながらも若手選手が「日替わり」でお立ち台につく活躍を見せた。驚異的な登板回数をこなしたJFKの貢献度は言うまでもない。
それがここへ来ての失速。ある意味では当然の結果かもしれない。千里を駆けるというトラも、最後の最後、マジック点灯に2度王手をかけながら息切れしてしまった。
強いときは大声援、弱くなると手のひらを返したようにあしざまに言うのが阪神ファン、とよくいわれる。しかし、ここまで健闘してきたのだ。監督や選手に罵声(ばせい)を浴びせるのはよそう。
まだペナントレースの最中だ。1つでも上へ。クライマックスシリーズもある。きょうから今岡、林も1軍に復帰するらしい。気分を切り替え、トラの回生を願う。