気まぐれケータイ

ここ数日、携帯電話の調子が悪い。電話の発着信やネット接続には問題ないのだが、メールの送受信ができない。正確に言うと、できないことが多い。
来ているはずのメールが受信できていない。作成したメールを送ろうとしても「接続できませんでした。送信を中止します」の表示が出る。これまでも、前日に発信されたメールが翌日になって届く、といったケースはままあるが、今回は少し様子が違う。
通信できない時は本体を強く振るとよい、などと聞いたことがあるので、やってみたが、全く効果なし。仕方なく、四条にある携帯電話ショップへ持ち込んだ。
こういう症状は説明が難しい。「あのう、送受信が全くできないのではなくて、できにくいんですが…」。応対の女性店員も、こちらの言おうとしている内容がつかみにくそうだ。目の前で実際に送信不能なところを見せればよい、と思って同僚あてにテスト送信してみたら、こんな時に限ってつながった。具合が悪くて医院へ行き、いざ先生の診察を前にしたら症状が消えてしまった−そんな感じだ。
暗証番号を聞かれ、データのバックアップをCDに取り、慎重な作業の末、テスターで調べてもらうことになった。2時間ほど後、結果を聞きに行ったら「本体に異常はありませんでした」との返事。「異常ありません」って言われても、異常があるから来たんですがねえ。釈然としないまま表へ出て、テスト送信したら、やっぱりまたできない。よくよく気まぐれな携帯だ。
結局、ショップでは購入後2年以上たち、バッテリーが弱っていることは認められたので部品が届きしだい、無料交換してくれることになった。「バッテリーを交換したら、送受信が元通りできますか」と尋ねたら「それはどうか分かりません」。えーっ。ならば、どうしたらええの?
携帯電話に限らず、パソコン、プリンタ、スキャナ、デジカメ…この手の機械はちょっとご機嫌を損ねると、始末に負えない。業者に持ち込んでも「異常なし」「サポートしていません」などと言われたら、一巻の終わり。便利な物ほど不便になる。頼りにしている物ほど頼りにならない。あ〜あ。