ハッピーマンデー

朝から京都の中心部を車で走っていたら、行き交うタクシーがそろって日の丸の小旗をつけている。そうだ、きょうは祝日、体育の日なのだ。
休ませてもらっていながら言うのも気が引けるが、この月曜祝日、いわゆる「ハッピーマンデー」というのがどうもピンとこない。施行から6年。土曜休日のおかげで3連休が増えたのはうれしいが、その一方で「祝日」の意味合いが弱まり、かえって休みのありがたみが薄れてきた気もする。
12日ある「国民の祝日」のうち「ハッピーマンデー」に回されたのは、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日の4日。いずれも当該月の第○月曜とされるだけで、日にちが一定していない。昔は、成人の日なら1月15日、敬老の日は9月15日と決まっていて、それぞれの日の意味も具体的にイメージしやすかった。カレンダーを見なければ分からない「祝日」では、ただの振り替え休日とさして変わりがない。
飛び石連休の存在感も薄れた。遠出をする時などはまとまった休みがほしいと思うが、特に予定がなければ3連休よりも、むしろ週の半ばあたりに1日休めるほうがありがたい場合もある。人間、ぜいたくなもので、連休が終わると「あ〜、あしたから…」とため息が出るのだが、飛び石連休だと「あした行ったら、また休み」の思いが次への励みになる。その貴重な「息つぎ」の機会が減ったとも言えるのだ。
ともあれ、きょうで今年の「ハッピーマンデー」はおしまい。11月にもう1回3連休があるが、こちらは金、土、日。「さあ」か「あ〜」かは別にして、それぞれあしたからまた仕事や勉強が待っている。
余談ながら、京都のラーメン店では、なぜか昔から月曜定休が多い。せっかくの「ハッピーマンデー」、行列覚悟でお気に入りのラーメン店へ行ったのはいいが「本日休業」の張り紙で玄関払いを食うケースが少なくない。京都のラーメン好きには「アンハッピー」な日でもある。