新進亭本店「白みそラーメン」

全国にラーメン数あれど「白みそ」を使ったラーメンは、ここの本店（京都市中京区）と高野店（左京区）だけだろう。
１９６１（昭和３６）年の開業というから、京都のラーメン店の中でも老舗の部類に入る。当初は普通のみそラーメンを出していたが、京都らしさを出そうと「白みそラーメン」を考案したと聞く。
京都では正月の雑煮に白みそを使う家庭が多い。濃厚な甘味があり、人によって好き嫌いはあるが、自己主張の強い味だ。
スープは鶏がらと豚骨を一昼夜煮込んで取り、出す直前に鉢の中で白みそを溶くのだという。そう言えば、鉢の内側はすり鉢のようにギザギザの筋がついている。めんは中太ストレート。具は、チャーシューにシャキシャキのモヤシがどっさり。豚のミンチ、タマネギ、メンマも入ってボリューム満点＝写真＝。
以前は白みその甘味が前に出すぎて敬遠していたが、最近は少し抑え気味になっているようだ。そのぶん「主張」が弱くなった気もするが、個人的には食べやすくなった。７１０円。
白みそはどうも、という向きには赤みそと合わせた「ハーフラーメン」もある。サイドメニューは、青のりをふりかけたチャーハンがおすすめだ。
　
　★★★★（一度は食べておこう）