手ごわし京都検定

京都に生まれ育ち、子どものころから歴史に興味を持っており、それなりに自信はあるほうだ。さきごろ行われた「第3回京都・観光文化検定試験」の全問題・解答例がきのうの新聞に出ていたので、最難関といわれる「1級」に挑戦してみた。
第1問「広隆寺の建立者は」の問いに「ン?」。後で解答を見て「秦河勝。あ、そうそう、そうだった」。第2問「醍醐寺の創建者は」にも「…」。「聖宝」との答えを見ても、今度は名前さえ知らなかった。
結果は、100点満点中、52点。1級の合格基準は「正答80%以上」だから、足元にも及ばなかった。1級は本来、2級合格者しか受験できない。昨年の合格率はわずか4.5%というから、まあ「予習」なしのぶっつけ本番ならこの程度か、などと自らを慰めている。
「京都」が火付け役となった「ご当地検定ブーム」、いまや各地に広がり、いささか食傷気味の観もある。「なまはげ」(秋田)や「タコ」(明石)など奇抜な検定もあるが、どれだけ続くのか首をかしげるようなものも少なくない。
そこへいくと、わが「京都」は3回目の今回も全国から1万人以上の受験者があり、問題のネタには事欠かない。あらためて1200年の重みを感じた。次回はひとつ、テキストでも買い込んで、本試験やってやろうじゃないか。