がんこおやじ「おやじ味噌」

「これ、おいしいでっせ。何にでも合いますよ」。同僚が、通販で取り寄せたという茶色いプラスチック容器をひとつくれた。
ラベルを見ると「ザ・調味料 おやじ味噌」。調味料にわざわざ定冠詞が付いている。製造・販売元は「㈱がんこおやじ」(東京)。どちらもインパクトのあるネーミングだ。
説明書によると、ピラフ、カレーライス、焼きそば、カップめん、野菜いため、サラダ…好みの料理にみそをひと絞り。「一流シェフもあっと驚く」味になるという。
「料理は、腕(技術)で作るものではない。料理は、心(愛情)で作るもの」「人生に大波小波があるように、味の世界にもちょっとした香辛料(からみ)が必要」…がんこおやじらしい「情熱」がほとばしる。
ハバネロという「世界一辛い唐辛子」を使い、みそ、にんにくなど13種類の材料と火入れ加減に工夫を凝らしたとか。40年の歳月をかけた「秘伝の辛み」だそうだ。
焼きそばの上に絞り出し=写真=、めん全体にまぶしてみた。みそで味が濃くなり、自慢の辛みで汗がだんだん出てきた。どこかなじみのある味。そうだ、これってラーメン店の卓上によく置かれている「辛子みそ」ではないか。
 
 ★★★(ネーミングがミソ)