まつお「ちゃんぽん/皿うどん」

長崎ちゃんぽんと皿うどんの老舗。京都大農学部前という立地から大学の先生や学生が多い。昼時などは、店内がゼミ教室のような雰囲気になることもある。
ちゃんぽん(700円)は、つややかな太めん。滑らかなのど越しが売り。塩味のきいたスープに豚肉、イカ、かまぼこ、ちくわ、タマネギ、キャベツ、モヤシなど盛りだくさんの具が入り、ボリューム満点だ。
皿うどん(800円)は、極細の揚げめんに、かまぼこや野菜いっぱいのあんがかかる。カリッと揚がっためんと、あんのとろみの相性がよい。
一人で行くと、ミニちゃんぽん+ミニ皿うどんのセット(1000円)もあるらしいが、ここはできれば4、5人で行きたい。まず、皿うどんを人数分−1、つまり4人なら3人前、5人なら4人前を注文。さらに、ちゃんぽんを各自1人前ずつ、というのが「ラ流まつおの食し方」。これで両方の味が存分に楽しめる。まだ足りない向きには、明太子とごはんの追加をどうぞ。
ちゃんぽんスープの深みといい、皿うどんの揚げ加減といい、かつては繊細で丁寧な味作りが自慢だった。代替わりで、★ひとつ分ほど物足りなくなった気がする。オールドファンとしては、学生が育て、育てられたかつての味をなんとか取り戻してもらいたいと願っている。
   
【写真は左から、皿うどん(3人前)、ちゃんぽん(並)、店舗外観(京都市左京区)】
★★★★(栄養、ボリュームは満点)