京乃四季「晦日そば」

朝から車を飛ばして伏見まで往復30km。なじみのそば屋「京乃四季」に注文してあった「晦日みそか)そば」を取りに行った。いつもそばに金がありますように、そばのように命が長くのびますように…いろいろ言われているが、とにかくめん好きにはこれを食べないと年がおさまらない。
昼は、まず温かい「しっぽくそば」=写真左=を。三角形の小さな油揚げと小エビ、シイタケ、麩、かまぼこに刻みねぎ。関西風の甘みのきいただしで、いつ食べても「奥行きの深さ」に感心する。
夜は、冷たい「美山おろしそば」=写真右=。そばをざるにあげ、つゆに美山(京都府南丹市)産の辛み大根おろしを加えていただく。そばの甘味を大根の辛味がよけいに引き立てる。
ここで終わらないのが「ラ党流」。最後は、野菜や湯葉とともに「うどんすき」。テレビニュースを見ていたら、さぬきうどんの香川県では「みそかうどん」を食べていた。「運どん」といって縁起をかつぐ人もいるそうだ。
ところで「京乃四季」では張り紙に「晦日そば」と書かれていたが、店によっては「年越しそば」とも呼ばれる。単に名前が異なるだけか、それとも意味があるのだろうか。無理にこじつければ、31日に食べるのが「晦日そば」。紅白歌合戦も終わり、除夜の鐘を聞きながらカレンダーをまたいで食べるのが「年越しそば」か。まさか。 
とまれ、2006年もめん尽くしで締めくくり。これにて、ごメンやす。
 
★★★★★(温かいのも、冷たいのも大満足)