NHKのおわび初め

NHKも大変だ。正月早々、ホームページで「おわび」を掲載している。
「DJ OZMAのバックダンサーが裸と見間違いかねないボディスーツを着用して出演した件について、NHKではこのような姿になるということは放送まで知りませんでした。(略)今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えます。視聴者の皆さまに不快な思いをおかけして…」
みそか紅白歌合戦で、初出場の男性歌手が悪ノリして、ひんしゅくを買ったらしい。あわてて司会者が番組中に謝罪したが、視聴者からは1時間余りの間に252件もの抗議電話が殺到したという。
若者受けはしたかったが、ここまでやるとは思わなかった。せっかく不祥事のほとぼりが冷めかけたのに、また「視聴者の皆さま」を怒らせてしまった。「平謝り」の言外から、そんなNHKの歯ぎしりが聞こえてくるようだ。
ものの「程度」もわきまえず、羽目を外してひんしゅくを買う若者と、常に従順でお行儀のよさを求める大人たち。今回の紅白のテーマは「愛・家族〜世代をこえる歌がある」だった。皮肉にも、こえられない世代の「ずれ」をさらしてしまった格好だ。
1週間後は、成人の日。各地の成人式で似た光景が出ないことを願う。