ヘンゼル「阪神タイガース ビーフカレー」

なじみの「味工房 うえ川」(京都市北区)でバイトしている大学生のワタル君が先週、福袋の争奪戦でにぎわう大阪・阪神百貨店で買ってきてくれた。「阪神タイガース ビーフカレー」=写真=。「おかもち」型の紙箱にレトルトカレー4人分が入っている。
販売元は、甲子園球場内にある「ヘンゼル」。箱はおなじみの白に黒の縦じまが入り、虎のマークがドカン。「21世紀の味実感」のうたい文句に力がこもっている。
猛虎グッズの遊び心あふれる見かけだが、中身はしっかり作られている。「やや辛口」と表示されているルーは、野菜や果実がよく煮込まれて濃厚な味わい。ビーフは小ぶりながら、ルーのとろみに負けず存在感を示している。
ピリッと引き締まった味は、V奪回にかける今季のタイガースの決意なんていうのは考えすぎか。ワタル君は阪神だけでなく、選手の経歴から消息に至るまでプロ野球の生き字引。当方が店ですしをつまんでいる間も、試合の途中経過をチェックして逐一教えてくれる。去年は一緒に甲子園へ気勢を上げに行ったこともある。
カレーの辛味に汗を流しながら、球春が待ち遠しくなった。
 
 ★★★★(なかなか行けトラ)