やまびこ「すじカレーうどん」

見るからに、どろっと濃厚なカレーあん。具は、すじ肉とネギ。
「やまびこ」と言えば、かつては「肉鍋ライス」が売りだったが、いつの間にかこの「すじカレーうどん」(735円)が「名物」に定着したらしい。いまや店の内外に派手な張り紙やのぼりを掲げ、売り出し中だ。
脂身の多い牛すじ肉がポイント。強い辛味にコクが加わり、味を深めている。うどんは自家製の太打ちで、カレーによくなじむ。
湯気をフーフーしながら、しゃもじであんをひとすくい。辛さがガツンとくる。そのまま一気にうどんをかき込んでもよし、ごはんとのセットで両者をからめて食べるもよし。マイルドにしたければ、レジの向かいに置かれた温泉卵(無料)を入れるとよい。
どんぶり鉢の底まですすると、舌の上にザラザラとしたカレーのだしが残る。ここまで平らげれば立派。頭の先から汗が噴き出す。気をきかして、店内には年中うちわが備えられている。ありがとう。
京都市中京区。府庁前バス停の西20m。
 
 ★★★★(粗削りな辛さが魅力)