乗車カードの共用

近鉄大久保駅。改札機にカードを通して出ようとしたら、ガチャンと行く手をふさがれ、ピンポン、ピンポン♪。カードが、京都市営地下鉄のものだったのだ。
乗車したのは、地下鉄丸太町駅。だから地下鉄カードで入れたのは当たり前。途中、竹田駅で相互乗り入れしている近鉄に乗り換えたために引っかかったのだ。
近鉄が加盟している「スルッとKANSAI」カードは地下鉄にも通用するが、地下鉄の「トラフィカ京」カードは近鉄で使えない。行きはよいよい、帰りはガチャン。もう何回目だろう。頭では分かっているのだが、ついいつものカードを入れてしまう。
ふだん、わがカード入れには上の2種類のほか「ICOCA」(JR西日本)、「パスネット」(東京メトロ)と、4種類の乗車カードが入っている。甲子園へ野球観戦に行くには、トラフィカ→ICOCA→スルッとの3枚リレー。先発、中継ぎ、抑え、とまるでトラ投手陣並みのめまぐるしさだ。
ICOCAとスルッとは相互利用できると知ったが、それにしてもややこしい。東京でもICOCAでJRは乗れるが、地下鉄は不可。出張では「パスネット」が欠かせない。
4月からICOCAが近鉄京都市営地下鉄でも使えるようになり、やっと関西はカード1枚の「先発完投」型が実現する。残るは東京地下鉄。せっかく便利なカード網、広域利用にも応えられるよう早急に東西共用を図ってもらいたい。
  
【写真=①他社カード不可の張り紙(地下鉄北大路駅)、②左上から時計回りにICOCA、パスネット、スルッとKANSAI、トラフィカ京】