ひゃくてんまんてん「ラーメン」

ラーメンとカレーライスの2枚看板。どちらがメーンか、と思ったが、どちらもそうらしい。2つを合わせた「カレーラーメン」も人気メニューのひとつだ。
入り口に「元祖とんこく」の表示。「とんこつ」の間違いではない。ここのオリジナルスープだ。店の宣伝によると「2日間じっくり煮込んだとんこつをしょうゆ味で仕上げた」という。
自慢のスープを味わうため、この日はあえてカレーをパス。ただの「ラーメン大盛り」(730円)=写真=を注文した。具は、焼豚にネギとモヤシ。スープは表面に背脂が浮き、濁っている。ちりれんげでひとすくい。見た目より、ずいぶんあっさりしている。しょうゆを抑えて、とんこつの味を前に出しているようだ。
めんは自家製の細手ストレート。卵を練り込んでいるらしく、黄みがかっている。スープにも卵の味がしみ出ている。ゆがき加減にもよるのだろうが、やや軟らかめだ。
スープはうまい。めんもうまい。しかし、全体のハーモニーという点になると、どこか物足りない。こちら側に「背脂系=こってりしょうゆ」の先入観があるからかもしれない。
店主は洋食出身とか。卵の風味を生かした、京都ラーメンのニューウエーブのひとつと言えるだろう。京都市中京区。京都文化博物館の向かい。
  
 ★★★(めざせ、百点満点!)