雪の彼岸入り

朝、起きてびっくり。屋根が白く覆われている。雪だ。1週間前、スタッドレスからノーマルにタイヤをはき戻したばかりの車の上にも積もっている=写真=。
奈良・お水取りが終わり、きょうから彼岸の入り。この時期に降雪とは、京都では珍しい。暖冬と言われていたのに一転、どうしたことだろう。おとといには、東京で観測史上最も遅い初雪が観測された。自然はうまく帳尻合わせをするようだ。
その帳尻合わせを出来なかったのが気象庁。今月初めに発表した桜の開花予想(第1回)が「コンピュータへの入力ミス」で違っていたそうだ。原因は、気温データの打ち間違いだったという。
不注意による単純ミスだが、暖冬で「記録的な早さ」などとコメントしていたのだから、もう少し慎重に「検算」しておけばよかったのに。「全国一早い開花」とした静岡のデータが違っていたから、よけいに目立ってしまった。
「誠に申し訳ございません」と深々と頭を下げる担当責任者。昨今、あちこちで見慣れた光景だが、今回ばかりは気の毒に思えた。
気象用語で「休眠打破」というそうだ。桜は寒さで目覚め、開花の身支度をするという。鴨川堤の桜並木も、きょうあたり寝ぼけまなこを覚まされたに違いない。