モルト・ヴォーノ芦屋店「生パスタ」

芦屋の山手に広がる高級住宅街の一角。店頭におなじみの赤、白、緑のイタリア三色旗がひるがえるが「イタリア料理店ではなく、生パスタ専門店」と強調する。
全メニュー、乾燥めんは使わず、すべて手打ちの生めん。材料も国産小麦粉ではなく、地中海沿岸などで栽培される「デュラム小麦」の中心部分「セモリナ粉」しか使わないという。これが本来のパスタなのだそうだ。
雑な例えで恐縮だが、信州産のさらしな粉だけを使った手打ちそば、そのイタリア版と思えば、店の「こだわり」が分かりやすい。
ナスとベーコンのトマトソース(写真1=815円)を注文した。大切りのナスが少し水っぽかったが、ゆでたての中細めんは熱々で、自慢の通り「もちもち」。トマトソースがよくからんで、うまい。パスタは40種類以上、ピッツァやサラダもある。兵庫県芦屋市朝日ケ丘。
ちなみに、店名の「Molto Buono」は「とってもおいしい」というイタリア語。「v」ではなく「b」なのだから「ヴォーノ」のカナ表記はおかしい(写真2)。一般的には「ボーノ」か「ブオーノ」だろう。
池田、豊中、宝塚にも店があるが、池田店は「ヴォーノ」、宝塚店は「ボーノ」になっている。まあ、おおらかなイタリア人が聞いたら「Non me ne importa!」(気にしない、気にしない)と笑い飛ばすだろうが。

★★★★★(値段もリーズナブル)