海津屋「氷見うどん」

富山に旅行してきた友人から「氷見(ひみ)うどん」をいただいた。
氷見は能登半島の付け根、立山連峰を背に富山湾に臨む漁業の町として知られるが、古くからうどんやそうめんなど「めんづくり」も盛んだそうだ。
氷見のうどんのルーツは輪島のそうめんといわれ、250年の歴史を持つとされる。有名な秋田・稲庭うどんと同じ「手延べ」で、そうめんと同じように竹にかけて引き延ばす。そうめんの製法と違うのは、油を塗らないところだけという。
氷見うどん」は、地元のメーカー、海津屋の登録商標。ここでは太めんも出しているが、氷見らしいのはやはり細めんのほうだろう。
温めても、冷やしても、どちらでも食べられる。まずは温かいかけうどんで味わった(写真)。強いこしともちのような粘りがある。きめが細かく、つるりとした食べ口は、稲庭うどんに負けない上質さを感じた。
一緒にいただいた富山湾特産・白エビの昆布じめ(写真右端)も絶品。白エビの上品な甘みをおぼろ昆布の風味が包む。「富山湾の甘い宝石」の美称もなるほどと納得した。
うどんも、エビも、立山の雪解け水の賜物だ。
 
 ★★★★★(もちもち、つるん、しあわせ)