UMAI「札幌らーめん缶」

話題の缶入りラーメンを食べた。その名もずばり「札幌らーめん缶」。その自動販売機が京都で初めて伏見区内に登場したとの新聞記事を見て、宇治に住む同僚にさっそく買ってきてもらった(写真1)。
大手自販機メーカー「フジタカ」(京都府長岡京市)が今年4月、東京の食品企画会社「UMAI」とラーメン店「麺屋武蔵」と共同開発した。もちろん全国初、いや世界初の缶詰ラーメンだ。
「みそ味」と「しょうゆ味」の2種(各300円)を試した。缶入り飲料のようにホットで出せばよいのに、同僚の買った自販機からは冷えたのが出てきたそうだ。
まず「しょうゆ味」を常温で食べた(写真2)。添付のフォークで、濁ったスープの下をすくうと、細切りのメンマ数本とチャーシューらしき肉片がめんに絡んで上がってきた。めんは、缶の中でものびないようにと、こんにゃくで作られている。
缶のにおいは気にならない。かすかにしょうゆラーメンの香りがする。こんにゃくめんはしこしこしているが、味気ない。具はお愛想程度だ。やっぱりラーメンは、熱々の湯気を立ち上らせてこその食べ物、常温では気分が乗らない。
しからばと「みそ味」は、中身をどんぶりに移して電子レンジでチン。少しは「らしく」なったが(写真3)、味は大差なし。スープを飲み干す勇気はなかった。300円といえば、カップヌードルが2〜3個買える値段だ。となると、これではねえ。

★★(「世界初」には失礼ながら)