トップ選手の世間知らず

けさの新聞に2人の運動選手のニュースが載った。どちらも本来のスポーツ面ではない。三面記事だ。
ひとりは、男子フィギュアスケート織田信成選手。飲酒運転で警察に検挙されたという。関西大3年の20歳。大阪市内のサウナ施設で大学の学生センター教授らとビールや焼酎を飲んだ後、ミニバイクで帰る途中だったそうだ。
織田選手は「アスリートとして安易に酒を飲み、酒気帯びと分かっていて、何でバイクに乗ったんやろと自分で情けない」と涙ながらに話した、と記事には書かれている。
信成くん、甘えてはいけない。事故がなくてよかったが、飲酒運転による悲惨な死亡事故が後を絶たず、社会問題になっているのは君も知っているだろう。後で泣くぐらいなら、初めから乗るな。
2つめは、大相撲の横綱朝青龍の「仮病」疑惑。名古屋場所の優勝後、腰の疲労骨折を訴えて夏の地方巡業を休むことになっていたのに、帰国中のモンゴルで元全日本代表の中田英寿選手らとサッカーに興じていたことが発覚した。
相撲協会には、巡業先の勧進元やファンらから抗議が殺到しているという。当たり前だ。八百長疑惑が司法の場で争われていることもある。本人なりの言い分はあろうが、自分の行動が世間からどう見えるか、少し想像力を働かせば分かるのではないか。
当たり前の社会常識もわきまえずに何がメダルだ、横綱だ。トップアスリートだからといって「世間知らず」で通る時代ではない。