つるとんたん本町楼「冷たいポタージュのおうどん」

つるとんたん」は大阪・宗右衛門町に本拠を置く手打ちうどんチェーン。大阪だけでなく、東京の六本木や新宿、丸の内などにも出店している有名店だ。
ビジネス街の真ん中にある「本町楼」(写真1)は老舗の旅館を改装したものらしく、間口が広く風格のある造りだ。うどんは、好みで普通の太さと細打ちのどちらかを選べる。
最初は「つるとん三宝」(1100円、写真2)を注文した。カレー、山かけ、天ぷらの3種が一度に味わえるよくばりセット。めんは普通の太さにした。
なるほど、自慢の手打ちうどんはつるつる、しこしこで、のどごしが良い。ただ、めんに比べてカレーや天ぷらは平凡。だしも淡白で物足りない。ミニサイズとはいえ、3つのどんぶりのどれから食べるかで、後回しになったほうがだれてしまう。
うどんの本場で、これはないだろうと思い直して、もう一品。今度は趣をガラリと変えて季節物の「冷たいポタージュのおうどん」(900円、写真3)を。
直径30cmはあろうかというおしゃれなガラスの器で出てきた。スプーンでスープをひとすくい。かぼちゃの甘みがきいたクリーミーな味わい。これはいける。しこしこうどんとの相性もばっちり。普通のパスタより食べごたえがある。
うどんのメニューは50種に上る。「カルボナーラのおうどん」「海老クリームのおうどん」など、通が目を回しそうな変わり種もきっとうまいはずだ。大阪市中央区瓦町2。


★★★★(洋風うどんがおすすめ)