財布紛失

「財布がない!」。気づいたのは帰宅後、着替えしている時だった。
ゆうべ10時半ごろ、祇園からタクシーに乗って自宅前まで。料金の千数百円を払おうとして、かばんから財布を出して中身を見たら、千円札が1枚。あとは5千円札1枚と1万円札が3枚。おつりをもらうのは気の毒と思い、千円札だけ抜いて財布を脇に置いたのが間違いだった。
別の小銭入れから端数の硬貨を取り出し、千円札と合わせて運転手に「ハイ、ありがとさん」。かばんと上着を手に車をおりた。座席に財布を置いたまま…。
財布には現金のほか、銀行のキャッシュカードが1枚、クレジットカードが5枚入っていた。途中まで一緒だった同僚にタクシーの会社名を教えてもらい、すぐ電話した。「無線で手配します。見つかれば、お電話します」と担当者。30分ほど待ったが、応答なし。やむを得ず、カード各社の緊急窓口へ順番に電話してカードの即時失効を依頼した。
現金も悔しいが、ブランド物の財布も痛い。これまで何度も落としかけたが、そのたびに見つかり、返ってきた運のよい財布だ。今回もその強運にかけたが、朝になってもタクシー会社から「吉報」はなかった。
もっと落ち着いて支払いをしていたら、降車時に領収書をもらっていたら…「たら」の話は北海道。後悔、先に立たず。えーい、社会還元だ。これで財布も買い替えできる。ゲン直しにパアーッと…おっと、これがいけない。きょうはおとなしく帰って、家でトラの応援でもしとこ。