北海道農水産「旭川ラーメン」

北海道のラーメンは、札幌だけじゃない。出どこが定かでないが、旭川には市民1330人に1軒の割でラーメン店があるそうな。札幌で2350人に1軒というから、地元ファンの間に「旭川こそ道内一のラーメン王国」とする声が強いのもうなずける。
地域だけでラーメンの特徴をひとくくりに論じるのは難しいが、いちおう旭川ラーメンはコシの強い細めんと、豚骨と鶏がらをベースにした濃厚スープが特徴とされる。
北海道土産にいただいた箱入りの「旭川ラーメン」には塩、しょうゆ、みその3種のスープが付いていた。現地では塩、しょうゆが多いそうだが、「北緯45度」とネーミングされたみそが気に入った(写真)。
めんは、中細の縮れめん。スープは評判どおり脂が浮いて、見た目の色もみそ味も濃厚。マイルドな札幌のみそラーメンとは一線を画す。年間の寒暖差60度ともいわれる大雪山ろくの厳しい風土をしのばせる、強い味わいを感じた。
京都市内にも以前「旭川ラーメン」の看板を掲げる店があったが、いまは閉じてしまった。そのころは、さほど札幌との違いを感じなかった。代わって、旭川に本店を置く全国チェーンの「らーめん山頭火」が三条京阪に出店している。一度行かねばならない。
 
 ★★★★(土地柄を思わせる濃厚味)