日清「中央軒長崎ちゃんぽん」

「中央軒」は大阪・難波に本拠を置く長崎ちゃんぽんのチェーン店。大阪を中心に20店舗を展開する。
長崎名物のちゃんぽん、皿うどんは明治時代に長崎・四海楼の陳平順が考案、母国からの留学生らに食べさせたのが発祥とされる。中央軒はそれを40数年前に関西へ初めて紹介したとして「関西元祖」を称している。
今回の日清カップ版(写真1)は「中央軒の味を家庭で」と先月から近畿2府4県で限定発売された。ポークのうまみに野菜を加え、まろやかな白濁スープに仕上がっている。
中央軒の特徴であるペッパー感を抑えた魚介のほのかな風味を目指したそうで、日清ならではの安定感がある。豚肉、エビ、イカ、かまぼこ、キャベツ、きくらげなど、ちゃんぽんらしい多彩な具もぬかりない(写真2)。
問題は、めんだろう。カップめんであることを勘案しても、もう少し太く、つややかで弾力もほしい。
「長崎」をうたいながら発売が「近畿」に限定されているところに、そのあたりの自信のなさを思うのは考えすぎだろうか。250円。

★★★★(めんの向上を望む)