おにかま「カレーうどん」

こういう店に来ると、うどんはやっぱり大阪やなあ、と思う。
表に「うどん」の大文字看板。店の前にも4枚のド派手看板が並ぶ(写真1)。これで店を見過ごす人はいまい。「こだわり自家製麺と天然だし」「化学調味料や余分な添加物は一切使わず、体に優しい料理を…」。見ただけで「こだわり」ぶりが濃厚に伝わってくる。
うどんは並(1玉)でも大盛り(1.5玉)でも同一価格。並を注文すると、おばちゃんが念を押してくれる。「大盛りでもおんなじ値段ですけど、よろしいか」。
さらに、ランチタイムはこれにおにぎり1個が付く。サケ、梅、昆布の中からお好みで。すべてが食べる側の身になっての「サービス」だ。
初めてで注文に迷ったが「カレーうどん」を選択、「特上肉入り」(1100円)にした。注文を聞いてからめんをゆがくので、少し待たされる。「はい、どうぞ」。運ばれてきたカレーうどんを見て、びっくり。カレーが見えない、うどんが見えない!
鉢の半分が薄切り肉、残り半分が長ネギで覆われている。肉をかき分けて、ようやくカレーうどんであることを確認した(写真2)。足踏みなど2日がかりで作るというめんは、滑らかでしこしこ。無化調のだしは、カツオと昆布でさっぱりとした味。カレーあんは適度なとろみで、辛さはあまりない。上質の牛肉はやわらかく、しゃぶしゃぶにも使えそう。
名物の「うどんの刺し身」(260円、写真3)もおすすめだ。幅広に切ったうどんをわさびしょうゆで食べる。つるんとしたのどごしで、うどん本来のうまさが味わえる。大阪市城東区野江1。

★★★★(玉も具もサービス精神もたっぷり)