紀州そば 五代「黒天ざる」

和歌山のめんと言えば、和歌山ラーメンとばかり思っていたら「紀州そば」の店があった。初めて耳にするそばだが、これは入らねばなるまい。
和歌山城の堀端、三年坂下の「五代」(写真1)。民芸調の外観。地元のビル管理会社が経営するという変わダネだ。
開業は1983年。「紀州そば」の定義がいまいち分からないが、県中部の日高地方でとれるそばの実を使い、つややかでコシのあるそばが特徴とか。
そばの色で「白」「黒」の2種がある天ざる(1200円)の中から「黒天ざる」(写真2)を選んだ。いわゆる田舎そばのようで、ほのかな甘い香りが売り。ただし、歯ごたえはさほどなく、おとなしい印象。そばつゆも平均的な辛口系。
とらえどころのないそばに比べて、カリッと揚がった天ぷらがよい。辛めのつゆとマッチして全体を引き締めている。和歌山市岡山丁。

★★★(暴れん坊将軍も食べた?)