いいちょ「ラーメン」

ひところ行列のできる新興店とはやされたが、いまや押しも押されぬ中堅どころ(写真1)。店内にも落ち着きができてきた。
創業は1998年。「背脂系こってりしょうゆ味」に分類されるオーソドックスな京都ラーメンだ。
めんは中細のストレート。具は、チャーシュー、ネギ、メンマ。鶏ととんこつでだしをとった濃厚スープに背脂がギラギラと浮く。
つくり、味わいともに、この系統の本家ともいうべき「ますたに」をほうふつさせる。テーブルの上には、ラーメンたれ、酢などが並び、好みによって味を調節できる。
1.5玉の「大」(600円、写真2)を注文した。1玉あたりまではおいしく食べられたが、しだいにめんの粉っぽさを感じた。スープの深みという点で、まだまだ「ますたに」に比べて研究の余地はありそうだ。
もっとも、そのぶんクセがなくて、女性客らには評判がよいらしい。
ラーメンのほか、塩ラーメン、みそラーメンも。それぞれに並(1玉)、大(1.5玉)、特大(2玉)がある。やきめしとのセットは100円引き。店内禁煙。京都市左京区下鴨東半木町。市バス「府立大学前」西50m。

 ★★★★(もうひと深み)