コラム

中越沖地震

新潟で、また大きな震災が起きた。地震の規模は、3年前の中越地震と同じM6.8。亡くなった人の中には、前回の被災者もいるそうだ。「なんでうちばっかり」と嘆きたくなる住民の気持ちは分かる。 今回の震災で見落とせないのは、東京電力柏崎刈羽原発での…

1番が消えた!?

ナツメロの話で恐縮ながら、先日、スナックで美空ひばりの「波止場だよお父つぁん」のカラオケをかけてもらった。「古いいかりが…」と出だしを歌おうとしたら、画面に出た歌詞が違う。2番の歌詞から始まっているのだ。えー、なんでぇ。 後日、別の店で違う…

中村監督逝く

「そんな投げ方してたら、肩痛めるはずや」。中村雅彦さんから初めて声をかけられたのは、大学1年の春。京都御苑東北隅の今出川グラウンド。体育授業の「軟式野球」で投手をしていた時のことだ。 中村さんはまだ20代後半。大学で体育講師のかたわら、平安…

「年金」基準緩和

去年の末、かの社会保険庁から「年金加入」についての確認はがきが来た。おぼろげながら学生時代に親が国民年金に加入してくれていたような覚えがある。はがきにはその記載がなかったため、その旨を書き、調査を依頼する項目に印を入れて返送した。 その時は…

「世界」めざす祇園祭

祇園祭が、ユネスコの「世界無形文化遺産」をめざしているそうだ。当のユネスコや文化庁が具体的に動いているわけではないが、地元の祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)がいつでも申請できるよう資料の収集・整理など準備を進めているという。 「世界遺産」と…

公約CM

先日の新聞に、こんな話が載っていた。自民党が参院選向けに作ったテレビCMに視聴者の誤解を招く表現があると民放が指摘、内容の一部が変更された、というものだ。 問題にされたのは、CMのナレーション部分で「皆様の年金は責任を持ってすべて保証します…

Mさん、安らかに

かつて京都府警捜査一課で活躍したMさんが、悪性リンパ腫で亡くなった。77歳。熊本・天草の出身。7年ほど前から抗がん剤を打ち、病と闘っての末だったという。 事件記者をしていたころ、Mさんにはずいぶんお世話になった。捜査本部から帰ってくるMさん…

ビリーさんの特訓

「入隊志願者」がうなぎ上りだそうだ。米国のカリスマトレーナー、ビリー・ブランクスさんのエクササイズDVD「ビリーズブートキャンプ」(4枚組、1万4700円)が、日本だけで20万本以上も売り上げたらしい。 「ブートキャンプ」とは、米軍の新兵訓練…

祇園祭スタート

きょうから7月。1年の折り返しだ。「もう」か「まだ」か、の感じ方は人によって異なるが、マラソンで言えばドリンクを手にして息を継ぐ中間点にあたるだろう。 京都の7月は、祇園祭に染まる。祭事は、1日の「吉符(きっぷ)入り」から29日の「神事済奉…

吉本新喜劇

「じゃまするでぇ」。やくざ風の3人組がうどん屋ののれんをくぐる。店の奥から「じゃまするのやったら帰って」。「あいよー」。素直に回れ右して店を出る3人組。客席からドッと笑い声が起きる。 おなじみ吉本新喜劇の1場面。筋立てもギャグもワンパターン…

学歴詐称

なんとも情けない公務員がいたものだ。 きのう大阪市が、学歴を偽って採用されていたとして965人もの職員を停職1カ月の懲戒処分にすると発表した。千人近い市職員がそろって学歴詐称とは−思わずわが目を疑った。 数の多さにも驚いたが、その行為が採用時…

あいまい決着

「やっぱり」というか、いかにも「らしい」というのが率直な感想だ。 高校球児の特待問題をめぐる日本高校野球連盟の決着の仕方だ。「一切まかりならぬ」と振り上げたこぶしもどこへやら、来年度も「暫定措置」として特待制度を容認するという。 「スポーツ…

893

やくざは、昔「八九三」と書いた。8+9+3=20。花札で下1ケタの「0」は「ブタ」と呼ばれ、一番弱い数字とされる。ここから「役に立たない」との意味で「やくざ」の言葉が使われたそうだ。 先日の新聞に、暴力団山口組総本部(神戸市)が昨年1年間に…

汚職列島

けさの日経新聞(大阪)社会面。トップが「枚方談合」、準トップは「福島汚職」。以下「八鹿病院汚職」「防衛庁収賄容疑」「元公安庁長官1億円受領」。いわゆる「ベタ記事」以外、すべて公務員汚職の記事で埋まった。 偶然だろうが、これだけズラリと汚職事…

「馬鹿車」返上へ

「さきに京都にて一時流行せし自転車(一名馬鹿車)はこのごろ大津市街にうつり…」。1885(明治18)年4月23日付『日出新聞』の記事だ。 明治の初め、西洋渡来の自転車は、たちまち各地に広がった。速くて便利な半面、未熟で乱暴な運転から事故を起…

スパ爆発事故

「大阪での空襲を思い出しました」。3人の死者を出した東京・渋谷の温泉施設爆発事故で、現場の目と鼻の先でお好み焼き店を経営している歌手川中美幸さんの母(81歳)がこう話したそうだ。当時は店におらず、近くの自宅マンションで爆発音を聞いたという…

長寿の秘けつ

ギネスブックの男性長寿世界一になった宮崎県都城市の田鍋友時(ともじ)さん(111歳)にきのう、英国の発行元から認定証が届いた。長寿世界一は福岡県の皆川ヨ子(よね)さん(114歳)で、これで日本人が男女そろって長寿ナンバーワンとなった。 よく…

イチャモン親急増

『悲鳴をあげる学校』(旬報社)という本が売れているらしい。著者は、小野田正利大阪大教授。親から学校に寄せられる理不尽な無理難題要求=「イチャモン」について研究しているそうだ。 「子どもがけがをして休む。けがをさせた子どもも休ませろ」「親同士…

8年後の小学校

IT時代の学校はどうなるか。文部科学省の研究チームが、2015年を想定した近未来の小学校像をこのほどまとめたそうだ。 朝、児童が校門をくぐると名札に埋め込まれたICタグが登校を確認、担任教諭と保護者に出欠情報を送信する。計算ドリルはパソコン…

花子の夏

日本流に言えば「太郎」と「花子」とでもなろうか。地球規模で気候変動を引き起こす原因とされる気象現象の「エルニーニョ」と「ラニーニャ」。元はスペイン語で男の子と女の子を意味するそうだ。 赤道付近の海面水温が一定基準より高くなるのが太郎、低くな…

親の責任

「追い打ち」にならなければよいが…。きのうの夕刊記事を見ていて、そう思った。 大津地裁で大麻取締法違反(所持、栽培)などの罪に問われた男性に懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。気になったのは「武村元蔵相長男に有罪」の見出しだ。罪状や…

スケッチ

教育テレビの趣味講座に刺激されて、最近ちょこっとスケッチ画を始めた。きのうは花瓶入り、その前週の日曜は鉢植え、どちらもアジサイを題材に色鉛筆で挑戦した。 親しい人からいただく絵手紙などに感心し、見習おうと数年前にスケッチブック、色鉛筆など一…

クールビズ

クールビズの季節になった。政府が提唱し始めて3年目。先週の閣議には、全閣僚が沖縄伝統の「かりゆしウエア」で臨んだそうだ。 京都の夏は、蒸し暑いことで知られる。汗かきの当方などはクールビズ大賛成なのだが、なかなかそうは問屋が卸してくれない。地…

反撃、これだけですか?

「そろそろ反撃してもいいですか?」。ドコモが新製品発売を前に大々的に打ち上げたキャッチコピーだ。安くて多機能なauやソフトバンクの製品を横目に、ずっとドコモ一筋で通してきた身には、なんとも頼もしい「反攻宣言」に聞こえた。 「DoCoMo2.0」と名…

あぐらの復権

「しびれ、しびれ、京へ上れ」。幼いころ、しびれがきれた時、母親から教わったおまじないだ。そう言って3回、指でおでこにつばをつけると治ると言われた。 両足を折って、その上におしりをのせる座り方をだれが「正座」と決めたのか。しびれがきれるたびに…

偽ブランド米

大阪の米穀卸会社がブレンド米を「福井県産コシヒカリ100%」と偽り、販売していたとして警察の摘発を受けた。この会社の幹部は逮捕前、取材記者に偽装販売を認めたうえで、こう言っていたそうだ。「この業界では多かれ少なかれ、どの会社でもやっている…

農相遺書、公開を

きのう自殺した松岡利勝農水相は、8通の遺書を残していたらしい。各紙の報道によると、遺書は自殺した議員宿舎の自室内、机の上に置いてあった。封書が6通、便せん2通。いずれもボールペンによる手書きだったという。 封書は、安倍首相や農水省事務次官ら…

タクシー修学旅行

先日、平安神宮の近くをタクシーで通りがかったら、湯どうふで有名な料亭の前に黒い制服の一団がたむろしている。何かと思って眺めていたら、運転手が教えてくれた。「修学旅行生ですわ。みんなで晩ごはん食べに来てるのやろね」 この時は全体行動のようだっ…

はしか流行

首都圏での「はしか」流行を受けて、きのうわが職場でも注意を促す文書が配られた。37.5度以上の発熱があれば出勤せず受診せよ、はしかと診断されたらすみやかに報告せよ、職場復帰は産業医の診断を受けてから…などなど。 京都市内では4月下旬以降、2…

当たり運?

2度あることは3度ある。ゆうべ宇治市内で飲み、タクシーで帰宅途中に追突事故に遭った。さいわい外傷はなく、いまのところムチ打ちのような症状はないが、生涯に3度も交通事故に遭うなんて。 昨夜11時ごろ、五条通の大和大路交差点。一緒に飲んでいた2…